NAO日和

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「最後の忠臣蔵」

2010年12月23日 | さ~た行の映画

~生き尽くす。その使命を、その大切な人を、守るために~

2010年 日本  (10.12.18公開)
配給:ワーナーブラザーズ映画   上映時間:133分
監督:杉田成道
原作:池宮彰一郎
音楽:加古隆
衣装:黒澤和子
出演:役所広司・・・・・・・・・・・・・・・・瀬尾孫左衛門 (大石家の用人、討ち入り前夜に逃亡)
    佐藤浩市・・・・・・・・・・・・・・・・寺坂吉右衛門 (赤穂四十七士の生き残り
    桜庭ななみ・・・・・・・・・・・・・・可音       (大石内蔵助の隠し子)
    安田成美・・・・・・・・・・・・・・・・ゆう        (元夕霧太夫)
    伊武雅刀・・・・・・・・・・・・・・・・新藤長保    (大石内蔵助の又従兄弟)
    片岡仁左衛門・・・・・・・・・・・・大石内蔵助 

<見どころ>
『四十七人の刺客』などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、映画化。
赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で大石内蔵助率いる四十六士が切腹して主君に殉じた中、
ひそかに生き残った二人の男の知られざる物語を描く。討ち入り前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門に役所広司、
討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門を佐藤浩市が熱演。
そのほか山本耕史、笈田ヨシ、伊武雅刀、安田成美ら演技派が脇を固め、『赤い糸』の新鋭、
桜庭ななみも名を連ねている。

<あらすじ>
忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、
二人の男が生き残った。討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に
伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。
瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。

<感想>
最初、いきなり人形浄瑠璃の「曽根崎心中」から始まったときは、ちょい不安になったが
いやぁ~参った参った、期待せずに見た私が悪うございました、といいたくなるほど良かった。

全編、「役所広司ここにあり!」って感じの作りで、冒頭は、佐藤浩市さんが出てくるが、
これが思ってたより出番がないのよね。 佐藤ファンは、肩透かしくらうかもしんない・・・・・。
 
討ち入り47士の生き残り二人のその後の生き様を描いているわけだが、
二者二様の理由で生き残っている。

映画を観る前は、てっきり役所さんと佐藤さんメインだと思ってましたが、うーん、これは
どう見ても、瀬尾と可音が中心に見えちゃう。 前半は、この二人の悲恋話が中心。
後半、討ち入り後日談に行く・・・となっている。

注目すべき点は、桜庭ななみちゃんの演技。いやぁ~御見それしました。うまいっ!
  
最初は、可憐な少女だったのが、自分は瀬尾のことが好き、というのに気づき
そして、自分が大石内蔵助の隠し子だったという事実を受け止め、瀬尾とは実らぬ恋というのも悟り
後半一気に女性として目覚めていく過程が実に見事。

今年の映画新人賞、もっていくのではないか?と思うほどの出来栄えだった。

女性は、他に安田成美さんが出てくるが、これがななみちゃんとは対照的な女性を演じ、こちらも秀逸。
  
凛としたそこはかとない色気があり、すごく良かった。
成美ちゃん、私と同い年なのよね・・・こういう色気欲しいな。。

瀬尾・寺坂、それぞれ大石内蔵助の命令を守った16年間だったが、大手を振って歩けない16年間だった。
生きることで、大石の忠義を示す16年だったのだが、隠密の命令なので、人には話せない苦悩。
ストイックなまでの忠義には、息をのんでしまう。

「それでも、生き抜かねばならぬ」の台詞は、とても重くのしかかる。

瀬尾の苦悩を知らず罵倒していたかつての仲間が、可音の婚儀の行列で浪士たちが次々と駆けつける
シーンは、深い感動を呼ぶ。自分の人生を武士道を捨てて、忠義に徹した歳月が報われる瞬間だった。

それだけに、最後のシーンは、悲しい。 

個人的には、え~と思うが、瀬尾の性格ならそう選ぶのも仕方ないか。

ストイックな瀬尾を演じた役所さんの演技はぜひ観てもらいたい。
そして、女優さんは数少なかったけど、みんな、凛とした美しさが際立っていた。

「忠臣蔵」に全く興味のない人は、ただ退屈なだけの映画。
武士道・忠義の話なので、若い人には向かないかも?実際、映画館は50以上の人がほとんどだったな~。

「生」「死」「静」の文字が浮かび、「動」はあまり感じない作品だから、かなり地味。

でも、これぞ日本映画、という作品。

私の中では、今年度邦画No1。 万人受けしないけど、いい映画でした。

点数;9点 (10点満点)


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