<10月の鑑賞予定映画>
~魂が、震える~
2017年 イギリス/アメリカ合作 (2018.02.01公開)
配給:20世紀フォックス映画 上映時間:1時間56分
監督・脚本・製作:マーティン・マクドナー
製作:グレアム・ブロードベント/ピート・チャーニン
音楽:カーター・バーウェル
出演:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル
アビー・コーニッシュ/ジョン・ホークス/ピーター・ディスクレンジ
ルーカス・ヘッジズ
<見どころ>
娘を殺害された母親が警察を批判する看板を設置したことから、予期せぬ事件が
起こるクライムサスペンス。本作はベネチア国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭
で観客賞に輝いた。娘を失った母をオスカー女優のフランシス・マクドーマンドが演じ、
『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソン、『コンフェッション』などのサム・ロックウェル
らが共演。ウディやサムも出演した『セブン・サイコパス』などのマーティン・マクドナー
がメガホンを取る。
<ストーリー>
ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・
マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の
広告看板を設置する。彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の
部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。
やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。(以上、シネマトゥデイより)
<感想>
アカデミー賞ノミネートされている、ってことで観に行ってきました。
レイプされ殺され娘を持つ母親=ミルドレッドが、復讐を果たすべくいろいろ動くわけだが
これがなかなか過激なお母さんで^^;
どでかい看板で、警察に疑問を訴える行動も、7ヵ月経っでも¥て「一向に進展しない
警察の捜査に業を煮やして掲げたものなのだが、そこまでやる?って思ってしまう(笑)
ミルドレッドをはじめ、登場人物がどこか危うい。同じ物事でも、一方からみれば
「善」にもなるし、違う角度から見れば「悪」にも見えてしまう。そんな人間の
複雑さがうまく描かれているように感じました。
後半、まさかオレンジジュースのくだりで、あの警官が改心するとは思わなかった(笑)
シリアスな内容なのに、コメディ要素をきっちり入れ込んでくる脚本が凄い。
それをしっかり演じる3人の俳優さんたちの力量にも脱帽です。
「憎しみ」とは?「赦し」とは?そんなことを問う映画ですね。
終わり方は意見のわかれるところですが、どこか希望を持たせるラストで
私は好きでした。
アカデミー賞いくついきますかね?^^
点数:8点 (10点中)