景福宮から、世宗路に向かって左手の、東十字閣の前に、農協ビルがある。
この横手の道を下って、韓国富士通ビルの裏から、日本大使館に通じる細い道を歩いていた
ら、突然、物々しい警官の警備に出会った。
何事かと思って、良くみると、一つの銅像が置かれていた。
従軍慰安婦の像である。
人の背丈よりも、小さめの像であった。
顔は、幼い少女の顔で、無垢の天使の様な顔で有った。
回りには、参拝の人々が供えた物であろう、身の回り品や、オモチャの類の物が、多く置かれ
ていた。
警官に、写真を撮ってもいいかと聞いたら、ダメだと言われた。
カメラを胸にぶら下げていたので、警戒されていたらしい。
賽銭箱の様なものは無かったので、ポケットから1万ウォン(800円)札を出して、供えてもい
いかと聞いたら、上官に聞いてくるから、ちょっと、待ってくれといわれた。
やって来た上司らしい人物は、気持ちだけ戴いて置きますと言って、断った。
地面に置かれたプレートには、韓国語、英語、日本語の説明文があった。
2011年の民主政権の従軍慰安婦問題への対応に、不満を持った民衆のデモ集会が、ここ
で開かれたのを記念して、像を設置したとのことであった。
説明文は、普通は、立てかけられるものであるが、地面に置かれていると言う事は、足下に
踏みにじると言う意味であろう。
朝鮮の歴史には、良くあることである。