ワイキキにあるロイヤル・ハワイアン・センターの敷地はヘルモア(ロイヤル・グローブ)と呼ばれ、1795年にカメハメハ一世がここに住居を構え、1880年には彼の曾曾孫にあたるパウアヒ王女がこの場所を継承いたしました。ヘルモアに銅像が設置されていることでも知られているパウアヒ王女は
ハワイ人の子供たちに対する教育の必要性を常に主張していて、彼女の没後3年経った1887年にカメハメハ・スクールの男子部が創設され、1894年には女子部も設立され、現在に至っています。すなわち今年はそのカメハメハ・スクール創設125年に当たるわけです。
なお、彼女の死を悼んで彼女の夫君で実業家であったチャールス・リード・ビショップは全財産を注ぎ込んでバーニス・パウアヒ・ビショップ・ミュージアム(通称ビショップ博物館)を開設しましたが、彼自身は1894年にサン・フランシスコに移住し1915年に亡くなるまでそこで晩年を過ごしました。
以上のようにこの場所ヘルモアはカメハメハ・スクールと深い関係があるため、今回の催しもこの場所で開催されたわけです。
記念のコンサートはすべてカメハメハ・スクール卒業生の出演で行われました。
まず司会者はホオケナのリーダー格のマヌ・ボイドです。
彼はこの場所における催しのプロデューサーでもあるので、今回の司会進行も彼により行われました。
会場には特設ステージが設置され、椅子も用意されていましたが、多くの観客は周囲の石垣に座ったり、立ったままライブを楽しんでいました。
ライブのトップバッターはナ・レオのリーダー格のレフア・カリマで、ギターを伴って熱唱いたしました。
彼女のソロ・アルバムを会場でゲット。大きなフライヤー?を畳んだようなインサートが入っていました。
続いては今年のナー・ホークー3部門の受賞をしたワイプナの出演です。
もともと彼らはギターとベースのデュオで2枚のアルバムをリリースしているのですが1年ほど前からウクレレのデイヴィッド・カマカヒ(写真左)が参加したトリオになっていて、一段と厚みのある演奏が楽しめました。
現在はこのトリオでのレコーディングが進行中とのことですのでリリースが待たれます。
ここでプログラムにはない「サプライズ」としてマヌの弾くウクレレと歌にあわせて今年のミス・アロハ・フラのレベッカ・スターリングがケ・アロハを踊り始めたところ
セカンド・バースを見覚えのある人物が飛び入りで歌うではありませんか
もうひとつの「サプライズ」ロバート・カジメロの飛び入りだったのです。
そして、2曲目にはなんとレベッカが舞台下で「イア・オエ・エ・カ・ラー」を踊りはじめると
ロバートが加わると言うこれまたサプライズ。ご存知のようにロバートは自分のハラウを持つクム・フラでもあるのです。
そしてサプライズの締め?はロバートが舞台に飛び乗り、マヌのウクレレを受け取って歌いはじめ、マヌがこんどは舞台下で踊るという趣向。もちろんマヌも自分のハラウを持つクム・フラなのです。
サプライズの連続が終わると本日のトリであるカパラの登場です。
彼らの心地良い演奏を聴きながら会場をあとにしました。
これも「無料演奏会」ならではの贅沢な?楽しみ方かもしれません。
残念ながら照明の暗い会場のためASA1600設定で撮影をしたことで画質の悪い写真になってしまいましたが、雰囲気は感じていただけたと思います。
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