昨年から、太宰の映画が話題を呼んでいる
生誕百年といえども
今の若い人々のこころのよりどころとなるという
ことは
社会の中に潜むダダイズムの河があるからなのだろうか。。。
若い頃、太宰が心のよりどころであったという
古老の方に直接お話をうかがったことがあります。
その方は、戦争が終わり、戦時中の軍国主義から
急に民主主義の思想に変わりゆく社会の風潮に
「何を信じていいのか・・・わからず・・・
太宰の本が僕の心の唯一のよりどころであった」と、いいます。
それから、今、総理大臣にしたいナンバーワンの?
舛添氏も太宰にずいぶん傾倒し
た方であります。
遺言書でもある『人間失格』
太宰の自嘲する言葉の深い群がりに
『生まれてすみません』
と
書き残した文士は太宰しかいない
文士は
士なのに
無抵抗を貫いた太宰
太宰の自殺は、産みの母が病弱だったため
乳母に育てられたが、
母性に対する枯渇した愛情不足に苛まされたことが
根底にあるとはいえ、
アルコール中毒・バビナール中毒の後遺症・女性遍歴、初めての心中未遂で亡くなった方への罪を自分自身を十字架に科して罰する事によって逆に小説の内容も魅力的に仕上がってゆく。境涯性人格障害により
人格も破綻
当然、結婚生活も破綻
それとはあいまって
売れっ子作家としての強迫観念
自身の身体のバランスがどんどん狂っていく
『グッドバイ』
の未完の本も
また
切ない
『桜桃 』
短編集
の
「響応夫人」
のあの語り
は
太宰自身の
独白か
インパクトの強さ
が
残像している。
それから
太宰の自殺癖を
文学の視野で自殺の真相を説いても・・・ピンとは来ない。
玉川上水で入水自殺したのは余りにも有名ですが、東京の住人の皆
様が飲料水に
使う水の中で勝手に心中するとは。。。。。ばあーか!
もし、この場に太宰が生きていたなら(笑)・・・ぼこぼこにしなければだめだ!(笑)
周囲の迷惑も考えられなくなるほど、脳が病んでいたということではないだろうか。
脳内で起きていることが・・・現実化する
人間を科学すればわかることではあります。
川柳っていいね!北海道散歩