時代を映す病 古典に見る病名史14
ガンの診断は西洋医学が入ってきて、明治時代になるとできるようになったようである。それまでは、江戸時代に西洋の内科書を訳して初めて知った病気であるという。したがって胃ガンだと診断できることはなかったので、見当の付く病名として、胃翻いはん 隔胃かくい と診断していたと、病が語る日本史は述べる。漢字の癌は、南宋時代、12、13世紀、中国の医学書に出てくるようである。明代の医書に、皮膚の表面にできた固い岩のようなごつごつした腫物をガンと言っていた。
武田信玄、1521~1573、もガンで亡くなった。結核であったという説もあるようだ。伝記の甲陽軍艦に、隔を患い、と見える。胸と腹の境、横隔膜あたりの病で、胃ガンの可能性が高い。
ガンの診断は西洋医学が入ってきて、明治時代になるとできるようになったようである。それまでは、江戸時代に西洋の内科書を訳して初めて知った病気であるという。したがって胃ガンだと診断できることはなかったので、見当の付く病名として、胃翻いはん 隔胃かくい と診断していたと、病が語る日本史は述べる。漢字の癌は、南宋時代、12、13世紀、中国の医学書に出てくるようである。明代の医書に、皮膚の表面にできた固い岩のようなごつごつした腫物をガンと言っていた。
武田信玄、1521~1573、もガンで亡くなった。結核であったという説もあるようだ。伝記の甲陽軍艦に、隔を患い、と見える。胸と腹の境、横隔膜あたりの病で、胃ガンの可能性が高い。