現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

講座 言語研究の革新と継承

2016-10-20 | 語彙論
講座ものが出た。講座ものとの物言いは、書き下ろしの論文を内容としたシリーズということである。叢書という意で、テーマの共通項に基づいた著作をまとめあげたとみることもできる。それは、漢籍の分類のひとつであったので、多くの書物をひとつにまとめたものというような、イメージにはない。さてその講座名が、標題の、言語研究の革新と継承 である。その最初に、語彙論、これからの 2016-10-18 21:48:32 | 語彙論 で触れた語彙の2冊である。アマゾンに注文をしたら昨日のうちに届いた。一目にしてシリーズの構成が目について、文法の3分冊、認知言語学の2分冊、語用と、手にした語彙の2分冊を合わせて、その取り合わせであった。それなりに編者を見て然らしむるところなのであろう。まずは語彙論の興味に応じたものであるから、それに注目をして、前書きに著わすことを編集経緯に納得するのは次であった。いわく、語彙研究が言語研究のうちで、その名を留めなくなりつつあることである。語彙また語彙論の章が、入門書また概説書でみられなくなっていることの危惧である。言語学では語彙が意味論に含められることがあるので、まったく語彙の研究が言及されないということではなかろうけれど、その言語研究の趨勢には故なきことではない。語彙論は国語学に展開をしてきたものであるからである。言語研究と国語研究で何ほどのことがあるか。それが語を単位とした研究に帰する内実がある。日本語はその単位に意味を前提とする。語彙についても、その語の成り立ちに、語彙の彙字には語の類也あるいは集也とする。語彙は日本語に特有の視点を与えたかに見えるが、それは語を調べるうえで、用語集の考え方が前提であるから、すでに、lexicon がある。言語研究の革新であるためには、語彙は、その研究の初心に帰らなければならない。初心とは、作品の索引を作っていたころのことである。語彙索引、また総索引としての作業が古典文学研究で盛んにおこなわれた。そして平家物語の索引ができ、源氏物語に加えられた新古典文学大系の索引が出版されたころからは、まざまな問題のもと、索引づくりは電子情報に変わる。




講座とは、講師の座る場が原義であり、体系的な知識を形作ることを意味する。
次のような解説が見られる。

ある程度まとまった講義のこと。
講座制における講座: 高等教育における教育研究を行う組織の一種のこと。
叢書の一種。ある学問分野について、複数の研究者による論文(おおむね書き下ろし)をテーマ別の巻に分け編集したもので、専門的研究者を主な読者とする。『日本資本主義発達史講座』を始めとする「岩波講座」のシリーズが有名。この書の執筆グループは講座派と呼ばれる。岩波講座には岩波講座世界歴史、岩波講座 基礎数学、岩波講座日本歴史などがある。書籍としては他にケンブリッジラテン語講座などがある。


lexicon ランダムハウス英和大辞典
音節 lex • i • con 発音 léksəkɑ`n,-kən|-kən
[名詞] (pl. lex・i・ca[léksəkə],lex・i・cons)
1 辞書,(特にラテン語・ギリシア語・ヘブライ語などの)古典語辞書.
2 (特定の言語・分野・階層・作家などの)語彙ごい;用語集
Shakespeare Lexicon
シェークスピア用語集.
3 目録;記録.
4 〔言語〕 語彙目録:ある言語の語彙項目[語彙素]や形態素のすべてを集めたもの;またその形式・意味・文法上の特徴を記述したもの.
5 ((L-)) ((商標)) レキシコン:アルファベットのカードを並べてする言葉作りゲーム(カード).


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。