オイラは、どういう訳か300枚のTシャツを撮影する仕事を引き受けた。
撮影するにあたって、照明器具がいるのでアマゾンで購入して仕事先の総合商社の会議室へ送る事にした。
当日、その総合商社へ出向くと会社設立○○周年で、一大イベントを開催中だ。
オイラが依頼を受けた撮影もそのイベントの一環として呼ばれたらしい。
Tシャツを着てきた来場者を撮影して一番面白いTシャツを着てきた人を後日撮影した写真から選ぶらしい。
会場の講堂では、白い背景紙は貼ったコーナーが作ってありオイラを出迎えてくれた。
アマゾンからは照明器具は届いていて係の人がもう組み立ててくれていた。
「オイ!なんじゃ!こりりゃ!誰じゃぁ!こんなアホみたいな物を持ってきた奴!」
オイオイ!そんな言い方は無いだろう!と思ったが、どうも違う撮影スタッフのようで、
なんでも総合商社の社長と三谷幸喜が対談をするその撮影スタッフということらしい。
しかしなぁ・・・オイラの名前がちゃんと書いてあるだろう撮影機材を勝手に箱からだして組み立てるな!
ひとりで簡単に組み上がったが、交流100vから直流に変換する電源アダプターが見当たらない。
ああそうだ!照明機材を手渡された時に箱を貰わなかったのでスタッフに訊いてみようと思ったが関係者でごった返している。
どうしょう?と途方に暮れていると「アンタか?」と声をかけてくれた人は社長の対談をする監督で「手配したから心配するな」と言ってくれた。
しかし大きな会場がどんどん人が増えてきて写真を撮るスペースが無くなって来た。
もちろん社長と三谷幸喜が対談するというコーナーも人に埋め尽くされて危険な状態だ。
警備員が間違えてすべての人を会場に入れたようだ。こりゃ撮影など出来ないので外の仮設のテント会場へ逃げ出した。
しばらくすると「もう大丈夫ですから撮影スタッフは会議室へ集まってください」という校内放送が流れた。
そして元の講堂へ入ると机と椅子がぎっしつ詰められていて入ることが出来ない。
どうなっているんじゃ!・・・会場が変更になったと聞かされたところで、
夢から覚めた。