読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

明治政府のいやがらせ

2011-08-04 08:18:13 | 歴史
司馬遼太郎著「街道をゆく」から
明治政府が今日の都道府県をつくるとき、どの府県が官軍に属し、どの土地が佐幕、或いは日和見であったかを後世に分かるようにした。
つまり、その藩都が、つまり県庁所在地の名称がそのまま県名になっている県が官軍側なのである。
薩摩藩・・・鹿児島市が鹿児島県
長州藩・・・山口市が山口県
土佐藩・・・高知市が高知県
肥前佐賀藩・・・佐賀市が佐賀県
この四県が代表的なもの。
戊辰戦争で慌てて官軍に付いた大藩もこれに準じている。
筑前福岡藩・・・福岡城下の名を取り福岡県
芸州広島藩、備前岡山藩、越前福井藩、秋田藩も同様であった。
日和見派は加賀藩で金沢が城下だったが金沢県とはならず、石川と言う小さな県内の地名を
探し出してきて金沢県と言う県名になった。
佐幕派の藩の県名については次回。


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