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米で若年の糖尿病患者が大幅増―1型、2型とも8年で20%超

2012-06-20 09:56:16 | 新聞
wsj日本版から

米国で初めて全国的規模で行われた青少年の糖尿病に関する調査研究で、2009年までの8年間に1型糖尿病患者が23%と大幅増加する一方、2型糖尿病が21%増と同様に増加していることが9日明らかになった。2型は青少年で肥満が広がっていることと関係がある一方、自己免疫性の疾患である1型が増加している理由は分からないという。

 この調査研究は、米疾病対策センター(CDC)と国立衛生研究所(NIH)が資金を提供し、全米5州の総合病院・医療センターの20歳以下の青少年2万人のデータを分析したものだ。


 CDCの疫学者であるジュゼッピーナ・インペラトーレ氏は「この結果は深刻だ。これらの若者は人生のほとんどを、合併症の恐れを抱えながら糖尿病とともに暮らしていくことになるからだ」と指摘し、「暫定的なデータでは、この世代でも合併症が進行している可能性も示されている」と警告した。

 調査によると、糖尿病にかかった青少年には、切断に至る恐れのある手足の神経障害などの合併症を引き起こす兆候がある程度みられたほか、将来心臓病になる恐れのある心血管損傷の初期兆候も確認された。

 CDCは、全米では1880万人が1型ないし2型の糖尿病にかかっており、さらに700万人が未診断患者と推定している。このうち、1型患者の比率は5~10%とみられている。

 また同日発表された別の調査研究では、1型患者のほとんどは治療目的を達成しておらず、成人になって肥満になる可能性が大きいことが分かった。これは、全米67の診療所から収集した全世代の1型糖尿病の志願患者2万5000人の医療データであるT1Dエクスチェンジ・クリニック・レジストリーを分析した結果。

 1型糖尿病は、以前は若年性糖尿病と呼ばれていたもので、血中の糖をコントロールするインスリンの分泌能力を失うために起きる自己免疫性の疾患。2型糖尿病は、インスリンが効果を発揮しづらかったり分泌が十分でなくなったりすることで生じる。1型はインスリン依存型だが、2型は多くの場合食生活の改善や運動で対処できる。

記者: Kate Linebaugh


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