読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

史記

2008-11-20 11:11:19 | 読書

岩波新書 宮崎市定著「史記を読む」から
司馬遷の史記は全百三十巻で本紀十二巻、表十巻、書八巻、世家三十巻、列伝七十巻。
本紀は黄帝から始まる五帝から夏、殷、周の三代に続き、秦を経て漢代までの帝王の記録で王が下した令の言葉、つまり書経の内容が記されている。表は歴史事実を簡略化し一目でわかるようにした司馬遷の独特のもので史記以前には無かった。書は礼書から平準書まで八書があり政治に関し特殊項目ごとに記事を纏めたものである。世家は各地に割拠する封建諸侯の記録で世襲の大名の興亡盛衰を記録したもの。列伝は主に庶民の記録である。