読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

斉と斎

2008-05-25 11:01:48 | Weblog
新潮新書「漢字は日本語である」小駒勝美著より
「斉」と「斎」は別の文字で、斎は斉の旧字でも略字でもない。
「斎」は「さい、いつき」と読み神仏に対するとき心身を清めることを言う。斎戒沐浴、書斎、斎宮などの用法がある。「齋」が旧字である。
「斉」は「せい、さい、ととのえる、ひとしい」と読み「そろって同じ」と言う意味。
均斉、一斉、斉唱などの用法が有り「斉藤」のときだけ「さい」と読む。斉は「ひとし」と読む人名にも使われる。「齊」が旧字。