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日高義樹のワシントン・リポート

2008-08-10 19:36:14 | レポート
  「石油はなぜ、そしてどこまで上るか」と題して第1,2,3部は日高義樹、米政治評論家ロバート・ノバック氏とサミエル・ボドマン米エネルギー長官(写真上)との会談、第4,5部は両氏と米経済専門家デービッド・スミック氏(写真下)との対談であった。

○第1部 原油産出国はどこまで増産できるのか
・サウジアラビアは1日250万バレルを増産しようとしている。
・2007年から2008年の初めに石油の需要が増え、不安が生じた。
・値上がりの本当の理由は、需要の拡大に生産が追いつけないことにある。

○第2部 アメリカ政府はどうするのか
・代替エネルギーの開発に全力を挙げるが時間がかかる。
・アラスカと大陸棚の油田オイルシェールの開発に力を入れる。
・儲け過ぎている石油会社事業に増税すれば外国に逃げてしまう。

○第3部 原子力と石炭が重要になる
・原子力発電所は現在の100に加えて、34~35の申請が出ている。
・石炭からCO2を除く研究が進んでいる。

○第4部 中国は石油を独占しようとしているのか
・中国は自分の事だけを考え、資源戦争を始めている。
・中国は国際経済に全面的に頼っており、軍事力を使うことはできない。
・中国は世界貿易や環境問題で世界各国と衝突することになる。

○第5部 石油の値段はどこまで上るのか
・石油価格は来年、200ドルに飛び上がることもあり得る。
・世界経済が悪くなるので、石油の値段は現状維持か、安くなるだろう。
・アメリカ経済が向こう1年半、悪いままだと世界経済全体が大変なことになる。

日本には石油高の問題は投機から来ていると考える人がいる、が背景には石油不足があり、これが人々の不安を煽っている。消費国も産油国も問題は不透明である。中国は世界中から石油を掻き集め資源戦争を始めている。アメリカでは2008年の大統領選挙にはエネルギー問題を解決する政治家を選出しようとしている。石油問題が国家の安全上最大の問題になると、我々ももう一度石油危機が国家の最大の問題であると考える必要がある。


次回の放送は9月21日(日)、米大統領候補マケイン上院議員 単独会見



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