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日高義樹のワトントン・リポート (キッシンジャー博士に訊く)

2010-01-11 09:31:41 | レポート
  「平和憲法を変えれば大騒ぎになりますか ?」「状況が変われば憲法を見直したいと思うのは当然だ」「2010年日本と世界に大変動か~ヘンリー・キッシンジャー博士(米元国務長官・写真上下)に聞く」と題して会談があった。

○第1部 中国の時代が始まるのか
・中国経済は2010年、8~10%拡大する。
・中国経済拡大の理由は中国指導者の力にある。
・中国の新世代の人々は新しい国際情勢に適応する能力を持っている。

○第2部 アメリカとドルはどこまで弱くなるのか
・アメリカは力を失いつつあるが、依然として世界で最も強力な国である。
・アメリカは新しい政権が動き出すのに時間が掛かる。
・アメリカが経済危機をつくりだしたと非難されているため、指導者にとって難しい時だ。

○第3部 米中は軍事同盟に向かうのか
・アメリカは債務を減らすために中国と協力しなければならない。
・中国は北朝鮮が崩壊したら困ると思っている。
・アメリカは在韓米軍を引き揚げるべきではない。

○第4部 中東から石油が来なくなるのか
・イランとパキスタンとの同盟を許してはならない。
・アフガニスタンをテロリストの基地にしてはならない。
・ロシアもイランが核兵器を持つ事には反対するだろう。
・外交は全ての問題を関連付けて取り扱うべきである。

○第5部 日本は平和憲法を変えるべきか
・新しい状況の下で憲法を見直すのは当然のことだ。
・現実的に考えてみると、憲法改正はアメリカで大きな反響を巻き起こすだろう。
・日本が軍事的危険に陥った場合には、我々は日本の味方をする。
・普天間基地の問題は、舞台裏の交渉で解決すべきだ。


●キッシンジャー博士の2010年の10の予測 
 ①アメリカの景気は二重底になる危険がある 
 ②アメリカの失業者の数は急には減らない 
 ③アメリカの財政赤字が減る見通しはない 
 ④ドルが完全に信用をなくす事はない 
 ⑤石油は景気次第だが、1バレル80ドル前後になるだろう 
 ⑥アフガニスタンの軍事情勢は好転する 
 ⑦パキスタンは混乱が続く 
 ⑧イランの核兵器開発を、2010年内に阻止できなければ、重大な決意をしなければならなくなる 
 ⑨イスラエルはイランの核施設を攻撃しようとするが、最後は思いとどまるだろう 
 ⑩北朝鮮問題を解決するのは難しい  


   次回放送は2月14日(日) 原子力発電か、太陽発電か、ハバード米21世紀エネルギー委員長に訊く

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