お出かけ

ブログ

日高義樹のワシントン・リポート

2008-07-27 22:08:54 | レポート
 「アメリカの軍艦は全て原子力になる !」と題して日高義樹と米海軍総司令官ゲイリー・ラフヘッド大将(写真)との会談がペンタゴンの4Fで行われた。

○第1部 いかに石油ルートの安全を維持するか
・アメリカ海軍の任務は世界の海を開かれた自由なものにしておくことだ。
・最も重要なのは、西太平洋とペルシャ湾との安全である。
・中国海軍は台湾海峡の安全維持に協力して、疑いを掛けられないようにすべきだ。

○第2部 原子力空母が横須賀に来て何が変わる
・原子力空母「ジョージ・ワシントン」を受け入れてもらい、大変ありがたく思っている。
・原子力空母は一度、燃料を補給すれば40~50年使うことができる。極めてクリーンだ。
・アメリカ海軍の空母と潜水艦はすべて原子力で動いている、水上艦艇も原子力にすることを考えている。

○第3部 第七艦隊空母「キティホーク」の10年
  1998年7月にキティホーク(6万0900トン)が横須賀を母港として配備されもう10年になる。任務中7ヶ月の大修理はあったが日韓と連携してアジア西太平洋の安定のために寄与してきた。日高義樹も何回か実戦訓練に同乗させてもらい数々のレボートを振り返った。その艦も旧型艦となり今度最新鋭原子力空母「ジョージ・ワシントン」9万7000トンと差し替えられる、立派な引退である。ワ号は米最新大型原子力空母7隻のうちの1隻でホルムス海峡、マラッカ海峡、台湾海峡等シーレインの安全確保にも従事するという。

○第4部 中国海軍の戦力をどう評価するか
・中国は外洋型の海軍を持とうとしている。
・中国は太平洋を二分しようとしているが、そのような事はできるはずがない。
・中国が台湾海峡を閉鎖しようとしても、我々を閉め出すことはできない。

○第5部 日米の軍事同盟体制をどう作る
・海上自衛隊とアメリカ海軍は共に極めてプロフェショナルだ。
・日米の協力なしでは、太平洋の安全と安定を確保することはできない。
・海上自衛隊は、どこへでも行ける能力を既に持っている。

 日本には有事を避けて通ろうとする風潮があるが、世界の現実を見れば軍事力が世界の平和や安定を維持している。今日のインタービューによっても好むと好まざるとに拘らず現実は日本や日本の周りの安全と利益はアメリカの海軍によって守られている、米軍の基地や原子力空母に反対する前に、これからの日米安保条約をどう考えて行かねばならないかがわかってくる。


次回の放送は8月10日(日)、「石油は何故、どこまで高くなるのか」と題してボドマン米エネルギー長官に聞く。