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日高義樹のワシントンリポート

2006-09-17 21:49:47 | レポート
「北朝鮮と戦えば全面戦争になる」と題して日高義樹・政治評論家ロバート・ノバックに対するに前米統合参謀本部議長リチャード・マイヤーズ大将との対談形式で行われた。
なぜ北朝鮮を爆撃しないのか ?、 戦争が始まれば爆撃だけでは終らない。全面地上戦闘になると言われるだけに問題は深刻である。

第1部 なぜ北朝鮮と戦えば全面戦争になるのか
・北朝鮮に対する戦争は爆撃だけでなく全面戦争になる。
・北朝鮮のミサイルは日本やグアム島を攻撃することができる。
・朝鮮半島で戦争が始まると韓国の首都・ソウルに大きな被害が出る。

第2部 アメリカはどのような戦いを考えているのか
・北朝鮮の軍事力と核兵器の増強に対してアメリカはグアム島中心に基地を強化し最新型の攻撃機や原子力空母、同潜水艦等を配して攻撃力を増強しているが、陸上兵力が足りないし、次第に北朝鮮の軍事力の制圧が難しくなりつつある。

第3部 なぜ中国に期待しているのか
・中国は北朝鮮の核兵器の危険性を十分に認識している。
・中国と軍事的な信頼を持ち合うために軍人同士が話し合うべきと思っている。
・私は中国とは友好的に話し合う事ができた。

第4部 イランへの軍事攻撃はあるか
・現実にはイラン爆撃計画は存在しない。
・国連と国際社会は外交的に対応しようとしている。
・イランがホルムス海峡を封鎖しない限り戦争は遠い先の事だ。
 
第5部 在日米軍はいつまでいるのか
・アメリカ軍は日本に未来永劫にいるわけではない。
・アメリカ軍を常駐させれば日本の重荷になる。
・グアム島がアメリカの世界戦略上、極めて重要になる。

第6部 アメリカ軍はなぜアメリカ本土に引揚げるのか
・アメリカ軍のトランスフォメーションしは考え方を変えることだ。
・今後、アメリカ軍はアメリカ本土で訓練を受け有事の際、外国に出動する。
・アメリカ軍は一般市民の主体とする予備役の兵員が中心になる。


以上のこれらのことを総括して考えてみると
 ① 北朝鮮はアメリカ軍が手を打てないほどの軍事大国になりつつある。
 ② 中国が日本に敵対する姿勢を打ち出してきている。
 ③ アメリカは中国を力でおさえることが難しくなった。

日本は以上3点に気付くことが先決である。
 
次回の放送は10月15日(日)、北朝鮮をどうすると題してヒル米国務次官補に聞く。