仁術と算術

現役外科医,株を語る.たまに手術も語る.

思い考え想像することの限界

2007-05-10 | 日記
よく人から,『あなたってホントに物事を深く考えているよね』って言われる.
自分でもそう思う.

ただ僕の表現力が自分で思うほどには大したことがないので.
例えばこのブログに書く文章だって,書いた翌日に読み直して消したくなることがよくある.


今日は,誰かに送るメッセージというよりも,自分へ残す備忘録として書いている.

僕は本当に物事を深く考えていると思うし,どんな境遇の人の気持ちも人並み以上に理解する想像力を持っている.
...と思っていた.

しかし最近.
生きてるかぎり誰もが必ず遭遇するであろう状況に,実際に自分が置かれみて,
これまでの自分を反省している.

その状況ってのは,不幸なことであったり幸せなことであったりするのだけれど.

今まで僕が生活の中で,あるいは仕事の中で,いろんな人間のいろんな状況を僕なりに思考と想像を働かせて理解してきたつもりだったのだが..

やっぱり自分が実際になってみて初めて理解できることがある.

分かっていることは,僕がアドリブのきかない人間であり.
だからこそ,来るべき展開のパターンを前もってできるだけたくさん想像しておいて.
いざ本番の時に,選択し得る引き出しをたくさん用意しておこうとする,そういうタイプだってこと.

それは結局,どんな時でもちょっぴり人と違う気のきいたコメントをしたように自己満足しているだけで,
本当は他人の幸福や不幸せなんて,なんにも実感できていないのだ.

..ということを改めて実感する今日この頃.

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