あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

犯人隠避事件の両被告に有罪判決。

2012-03-30 21:50:44 | Weblog
4月1日(日)
 エプリルフールである。嘘をついてよい日である。昔はよく嘘をついたり、つかれたりだった。この日は無礼講である。
最近は世の中が変ったのかあまり言わないようになった。
 さて、3月30日大阪地裁で大阪地検元特捜部長、副部長による犯人隠蔽事件の判決があった。小生はこの事件の傍聴をしていたが、初公判と女性検事の証人尋問、そして判決日は抽選に漏れ法廷に入れなかった。特に、判決の日などは傍聴席55席に対し500名超の傍聴希望者があった。両被告に懲役1年6ヶ月執行猶予3年の判決が下った。小生の感じとして判決は身内に甘いと思う。
新聞報道やテレビ報道、インターネットなどで見聞きしておられるので場面的なことは省くが、事件の背景が面白い。
厚生労働省の女性局長村木厚子さん(無罪)事件、前田元特捜部主任検事によるFD改竄事件(実刑)、今回の元特捜部長、副部長による犯人隠蔽事件は関連があることはお判りですね。少なくともFD改竄の全容が一昨年1月に世に出ていれば、村木裁判は公判維持が出来なくなりもっと早い機会に村木裁判は出来なかった。国家費用もあるいは少なくて済んだかもしれない。起訴に持ち込んだら100%有罪とする特捜部の絶対主義は崩れ去り、大阪地検特捜部その物が失墜してしまう。出世の道も閉ざされてしまう。また、名誉も傷つけられる。現場の責任者である両名はかなり苦しんだと思う。組織を守り、検事や職員を守るために「ミステークで行く」との判断をしてしまったのではないだろうか。もっと突き詰めて考えるならば検察庁の組織でなかろうか。この組織には大きく分けてレンガ組と現場組があるとのこと。レンガ組とは検察庁の内部を渡り歩き実務にはあまりタッチしない検察官を云い、現場組とは文字通り現場で捜査に携わり起訴に持ち込み公判を維持し、刑の求刑をする。この両組織で熾烈な出世競争が行われているとのことである。検事総長まで今回の総長はレンガ組、前回は現場組と言うように両組織がそれぞれ一丸となって出世争いをしている。目に見えないけれど・・・・。
 一連の張本人であるFD改竄者前田検事は優秀な検事であるといわれていた。しかし、小生が法廷での傍聴や報道をみると、捜査の仕方が杜撰であったと思うようなところが多々見受けられた。厚生労働省内の捜査もしかり、一番ターゲットにしていたI国会議員の任意聴取もしかり。小生のような素人でもわかる中途半端な捜査。この検事ってやる気あるのかなあと思った次第です。こんな中途半端な捜査で塀の中に落とされたらかなわないと思った次第である。
有罪判決を受けた二人は即刻控訴した。控訴審ではもっと奥深い何かが出てくるのだろうか。

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