あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

厚労省元女性局長の裁判結審する

2010-07-01 23:40:54 | Weblog
 7月2日(金)
 6月29日、大阪地裁で厚生労働省の元女性局長の最終弁論と最終意見陳述があり、傍聴に行った。1月27日の初公判から5ヶ月、20回以上の公判が行なわれ、小生はその9割以上傍聴した。前回の検察側の論告求刑では傍聴の抽選も行われなかったが、今回は抽選による傍聴であった。運よく抽選に当り201号法廷に入った。この法廷は大阪地裁では大法廷で刑事事件の公判が行なわれる。小生は、3列ある真ん中の前から2列目に着席した。テレビカメラの撮影が許可されている。定刻となり3名の裁判官が入廷。既に左方に3名の検事、右方に5名の弁護団が着席している。被告人と付き添い弁護士は写真撮影のため法廷外に待機している。ここで新聞報道やテレビ報道にはなかったが、ハプニングがおきた。傍聴人の1人が、何か訳のわからないことを大声で言い始めた。前回の論告の最後にも裁判長や検事に向って何やら大声を出していた。この大声は益々エスカレートした。裁判長が退廷を命じた。数人の裁判所の職員によって彼は退出した。こんな行動をはじめからおこなう予定ならば傍聴しなければよいのにと思った。彼のお陰で抽選に漏れた方がいるのに・・・。
写真撮影が行われた。2分間である。この日の夜、テレビニュースを見ると、後ろ姿ではあるが小生がバッチリ写っていた。この場所に座れば必ずテレビに映る場所である。このニュース、息子の嫁と見ていたが、「これ私。」と小生。息子の嫁「エ!ほんとや。」。
 裁判官に促され、主任弁護人の弘中惇一郎氏が最終弁論を始めた。廷内は静まり帰っている。総論2項目と各論である争点10数項目に分れている。途中の休み時間を入れ3時間に及ぶ膨大な最終弁論であった。特に、各論では検察側の主張をことごとく否定し田茂のであった。議員案件なので国会議員の先生に逆らうと厚労省の業務遂行に支障をきたすので、法を捻じ曲げても議員の願いを聞こうという検察の描いたストーリーを弁護側は否定した。
供述調書もみんなそのことに沿った供述調書を書けるように誘導する。沿わない供述が行われると、被疑者を威圧したり、なだめたりのあらゆる方法で沿うようにさせる。この供述調書が公判でことごとく否定された。最終的には裁判所は供述調書の信憑性が疑わしいと証拠採用されなかった。証人たちが法廷で述べたことが証拠採用されるという検察にとって不利な結果となった。弁護側は大阪地検特捜部の勇み足だと断罪した。勿論、女性元局長は無罪である。冤罪であると結論づけた。最後に、元局長が最終陳述書を読み上げた。私は、一切かかわっていない。5ヶ月以上の拘置所暮らし。仕事も休職扱いで、1年以上もしていない。娘や夫にもつらい思いをさせた。一日も早く普通の暮らしがしたいと願うのみであります。判決は9月に言い渡される。正義の御旗はどちらに微笑むのだろうか?

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