あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

小選挙区制度は魔物

2009-09-01 00:13:21 | Weblog
9月1日(火)。
 国民の選択は民主党に政権を任すことになった。
それにしてもものすごい選挙だった。
480議席中民主党単独で308議席。戦後初めて単独で政権移譲が行なわれた。
小選挙区制ってこんなことが実際に起こるのである。
公示前からマスコミは民主党優位の報道を流していた。公示後はそれがだんだんエスカレートしていった。投票日の数日前の新聞各紙は民主300以上というような報道を行なった。
自民党の応援演説は、自党のビジョンやマニュフェストではなく、民主党攻撃に重点を置いた。政策、政策といっていた自民党総裁までもが民主党を総攻撃していた。政権政党だからもっとどっしりと構え、国のビジョンや党のビジョン、政策を訴えればと思ってのは小生だけだろうか。今回は自民党の方が野党の感がした。実際そうなってしまった。自民党のテレビコマーシャルで麻生さんの顔がアップされるが、しゃべらない。顔はとろんとしている。これが10秒ほど続く。総裁はものが言えなくなったのか、それとも党からしゃべるなといわれたのか。誰が考案したコマーシャルかわからないがなんとも変なコマーシャルであった。
大物議員の小選挙区での落選が目立った。特に、派閥の領袖や現職大臣、党の重鎮の落選が目立った。彼らには奢りがあったのだと思う。どぶ板選挙だといって選挙期間中だけ地元を駈けずりまわる。普段は地元へ帰っても地域を回らない。このつけがきた。有権者を馬鹿にするなとのことだろう。
連立与党を組んでいた公明党もはじめて大きく議席を減らした。代表、幹事長、元大臣揃って涙をのんだ。公明党から立候補すれば100%当選という神話が崩れた。3候補者ともまさか自分が落選するとは予想もつかなかったのか比例への重複立候補をしていなかったので議席を失ってしまった。現職代表が議席を失うなんて前代未聞である。読みが甘かったのではなかろうか。世の中絶対はないのである。
 民主党が試される番になった。何年後に来るかわからない次の選挙までマニュフェストに記載されたことがどの程度達成できるかによって、政権が交代する可能性もある。その前に、新しい政治のあり方として、議員のための政治ではなく国民の為の政治を実現して欲しい。


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