あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

裁判映画祭に参加して

2009-08-29 23:37:36 | Weblog
 8月30日(日)。
 昨日は、朝から大阪弁護士会のある会派が主宰する講演と裁判映画祭に参加した。
この会派は110周年の歴史があり、その記念行事として行なわれたものである。
小生の日頃からお世話になっている地方紙記者が選挙戦の取材で手が離せないものだから、この行事を取材して欲しいとのことで実現したものである。
大阪弁護士会館は大阪高等裁判所の東側にあり数年前に完成した近代的な立派な建物である。この2階にホールがあり黒を基調にした階段式のこれまた立派なホールである。
11時から「日独裁判官物語」、昼食を挟んで午後1時から「評論家宮崎哲弥氏&弁護士」トークセッション「裁判映画&裁判員制度」そして緊迫の陪審法廷サスペンス映画「真実の行方」の上映が行なわれた。
5月17日に開始された裁判員裁判の対象件数は8月29日現在で全国で330件とのことである。
 小生の本日の一番の仕事はトークセッションの取材である。評論家宮崎哲弥氏はこのところ毎日のようにテレビに出ている方で、特に日曜日のたかじんの「なんでも言って委員会」にはレギュラー出演されている。実物も非常に小柄である。幅広い知識を持ち、映画についてもかなりの知識を持っているようだ。映画に関する著作もある。氏は裁判員制度は始まったばかりであり、この間に起こる様々な問題を研究し順次見直し、この制度を根付かしていかなければならないとの見解を発表した。国会議員もこの制度に関心をもってもらいたいと述べていた。
時あたかも総選挙の最終日である。8月31日の未明には新しい衆議院議員が決まる。どのような勢力地図になるのだろうか。寝不足が続く月末である。



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事業の発展はバランス感覚で

2009-08-29 00:23:20 | Weblog
 8月29日(土)
 8月26日、大阪地方裁判所で業務上横領事件の判決があった。
有名裁判とあって最初テレビ撮影が行なわれた。
被告は駅前留学で一世を風靡した英会話教室NOVAの経営者である。
裁判長が被告人を立たせ判決を言い渡した。「被告人を懲役3年6ヶ月に処する。」執行猶予のつかない実刑判決である。被告人は真直ぐ裁判長を見て、判決を聞いていた。その後、裁判長は被告人を座らせ、判決内容を朗読する。約50分。
最後に裁判長から控訴についての方法を述べ、判決言い渡しは終わった。
直ぐに弁護人が被告人と言葉を交わす。その後検察官と話。そのとき既に係官が被告人の横についている。そして、入廷した扉とは違う扉から出廷した。身柄拘束であろうか。予想外の判決だったのだろうか、弁護士が慌てるように走り出す。その後を多くの記者が追う。保釈申請をするのだろうか。
我々傍聴人は起立してその模様を眺める。
 NOVAが業務改善命令を受け、同社に対する世間の信用ががた落ちになり、受講生からは授業料の解約が相次ぎ、講師料の未払いが発生し、資金繰りが逼迫。代表者の個人資産も底をつき、このまま行くと大騒ぎになるとの事から、従業員で積み立てている親睦会費3億2千万円を議決も受けず勝手に引き出し、資金繰りに充てた。これが業務上横領罪となるとのことである。
被告人が一代で延々として築き挙げてきた事業であったのだが、急に膨らしすぎたので資金がついていかず、その結果として被告人の個人資産も使い果たし、最後の最後の手段として従業員の積立金を流用してしまった。
一時駅前留学のコマーシャルが各テレビ局に登場した。小生はこんなに宣伝して大丈夫かと思った。そのコマーシャルは8万円で38万円分の授業が受けられるとのことであった。この当時各資格取得受験校は30万円の社会教育受講費用を利用して、受講料の計算基礎にしていた。この制度を利用して国家試験受験校は大発展を遂げた。何年続いただろうか。不正受給が多くなり、この制度はなくなった。各受験校とも受講者が集まらなくなった。各受験校ともかなり規模を縮小しているようである。またブームも去った。
小生が考えるにこの制度を利用しすぎ、事業を発展させたNOVAの経営戦略は無理があったと思う。
事業の成長はバランスの取れた成長が大切であるとのよき教訓である。

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