あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

高校野球雑感

2007-08-10 23:38:00 | Weblog
甲子園の夏が来た。8月8日、朝9時ファンファーレと共に、昨年度優勝校早稲田実業高校を先頭に48代表校が行進する。昨年の優勝戦の場面が頭をよぎる。今年も泥にまみれたユニフォームに優勝メダルがかかるのはどの学校かは今は神のみぞ知るである。やはり、夏の甲子園はいい。「雲は晴れ、光あふれて・・・。」の大会歌にのせ大会旗がメインポールにするすると上がる。今春は特待生問題が浮上した。賢明な関係者でほぼ納得のできる解決をしてほしいものだ。選手には責任は全くない。欲をいえば、高校野球は今私立が圧倒的に強い。もう少し公立が出られる方法を検討してほしい。特に大都市ではである。選手宣誓も立派だった。最近の宣誓は長い。よくまあこんな長い言葉を暗記できるものだなあと感心することしきり。こうして89回目の入場式は終了した。(テレビ観戦)。

 8月9日朝6時起床。シャワーを浴び甲子園に向かう。応援している長野県代表松商学園が第一試合で滋賀県の近江高校と対戦する。中央特別自由席のキップを買い場内に入る。バックネットから7段目でやや一塁側に腰を下ろす。5月の関西学生野球「関・関戦」以来である。プロ野球観戦のときはいつも内野スタンドである。いつもと様子が違う。ホームプレートの盛り上がりもよく見える。試合開始前40分というのに両方のアルプススタンドは満員で応援は最高潮である。

 甲子園の空は晴れ渡り、8時というのに暑い日ざしがスタンドをてらす。今はカチワリがなくなり、凝ったスポーツドリンクをオデコや首筋にあてつかの間の涼を満喫する。それにしても暑い。これが又真夏の甲子園である。

8時半プレーポール。結果は近江高校が9対3で勝った。一回戦だというのに一塁側ベンチ前で整列する松商学園の数名の選手が真っ黒になった腕で何度も目を拭いている。彼らの胸に去来するのは何だろうか。私は、今年3月所用で松本行った。時間があったので午後松商学園に向かった。松本駅から歩くこと20分。大きなグラウンドについた。昼過ぎだったのでまだ野球部員は数名しかいなかった。このグラウンドから戦前の優勝の立役者中島晴康氏が、直角に曲がるドロップを投げた堀内修氏が、大物一塁手木次氏が、ショートスットップ塩原氏が、そして春選抜準優勝の立役者上田佳範投手が誕生した。信州球界をリードしてきた歴史と伝統がこのグラウンドにあった。
 ここ甲子園でその時のことを思い出すと泣いている彼らの思っている一端がよくわかる。思う存分泣くことだ。そして明日に向かってより強くなろう。
 本当に高校野球にはドラマが付き物である。
夏の終わりを告げるセミが鳴く頃、どの学校の校歌が甲子園球場一杯に流れ校旗がメーンポールに翻えり、真っ黒に日焼けしたキャプテンの持つ優勝旗を先頭に勝ち誇った若人の行進が続くのであろうか。

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