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385万円を放置するとどうなるか?

中国が民主化してチベットなどが独立出来るようになるのはありうるか?

2013年08月27日 13時07分08秒 | 歴史 群像
中国が経済発展を続けるなら、「中国の民主化」自体は、必然でしょう。

 ただそれが、いつ頃になるかというのが問題の第一で、どのような形で行われるかというのが問題の第二となります。

・一般論
 アジアを始めとする各国の民主化のパターンなどからすると、一人当たりGDPが1万ドル~1万5000ドルあたりになると、民主化が起こります。(GDPが先進国の4分の1を超えると、民主化が起こるパターンが多い。先進国のGDPが2万5千ドルだった頃は、6000ドルを超えると、民主化が起こり始めた。)

・中国独自の要素
イ、広大で、人口も多く、多民族国家であり、ロシア東部も含めたヨーロッパ全土に匹敵します。
 中国:人口13億人、面積960万平方キロメートル
 ヨーロッパ:人口7億3千万人、面積1,018万平方キロメートル、国数約50

 これだけの広さと多様性を持った地域において、一党独裁体制がなくなり民主化すると、国家分裂の可能性が非常に高くなります。
 ⇒ユーゴスラビア:「7つの隣国、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字により構成される1つの国」と表現されたユーゴスラビアは、共産党政権が民主化を行ったことによって、分解してしまいました。

ロ、中国の人民解放軍は、「党の軍隊」の性格があり、人民解放軍を完全な国軍に改編しないと、民主化が不可能です。
 ⇒ 民主化によって共産党が政権を失っても、最強の暴力機関である軍隊の支配権は共産党が持ったままとなるのでは、政権奪取した政党が統治を実施するのは困難です。
 

1、今後10年程度の間には、民主化はない。
 長期独裁政権の弊害が大きい状態であっても、経済成長が続き、国民が急速に豊かになることが出来る間は、政権が倒れる可能性は少ない。

2、それ以後は、二つのケースが考えられます。
 A、ハードランディング
 国家経済が十分に大きくなってきて、成長力が大きくなった経済規模に比べて低下してきて(経済規模が10の時、1の成長は経済成長10%だが、経済規模が100の時、1の成長は1%にしかならない。どんな国も、発展途上国の間は高成長となる要素を持っているが、発展途上国から中進国になってくると、経済成長は自然に低下する)、以前に比べて豊かになれなくなった国民の不満が、長期独裁政権を吹き飛ばそうとする。
 このような動きに呼応して、漢民族に抑圧支配されていると感じている少数民族が、大規模な独立運動を開始する。
 これらに対して、政権側は軍によってこの動きを押さえこむ動きに出る。

 このようなことが何度か繰り返されたのち、軍事力でも抑え込むことが不可能となり、各地域ごとにモザイク状に民主化・少数民族の独立が進み、分裂・独立化する。
 ⇒ ソ連からロシア他10数カ国に分裂

というような論説が教えてgooに載っています。

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