A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

サンヘドリン(灰野敬二/ナスノミツル/吉田達也)@秋葉原Club Goodman 2013.12.13(fri)

2013年12月15日 04時40分50秒 | 灰野敬二さんのこと

(写真・動画の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)

<「好」の5W1H発売記念ライブ>

灰野敬二が極限のアプローチで徹頭徹尾ギターにフォーカス、
思考、反復、あらゆる固定状態を極限まで振幅させる絶対的ギタートリオの再降臨。

【出演】サンヘドリン(灰野敬二 / ナスノミツル / 吉田達也



灰野敬二と何度も共演歴のある吉田達也に、アルタード・ステイツのナスノミツルを加えたトリオが初めて姿を現したのは、2004年1月の京都だった。灰野とナスノがそれ以前に共演したことがあるかどうかは不明だが、『LIVE at CAFE INDEPENDENTS Friday 23. January.2004』としてCDリリースされたそのステージが、その後静寂や不失者のメンバーに抜擢するほど灰野が信頼するパートナーとなるナスノとの関係の始まりだったのは間違いなかろう。このトリオは同年初夏に東阪名でレコ発ツアーを行い、筆者が観た7月吉祥寺Manda-la2のステージでバンド名が「サンヘドル?」(と聴こえた)に決まったとの旨が「栄養ドリンクみたいですが」との前置きでナスノから発表された。素晴らしい演奏だったのでレギュラーバンド化は大歓迎だったが、一方で灰野は2002年にフリクションのRECKとデルタピューレのPILLとHEAD RUSHを結成し、2004年末に秋田昌美と”きくり”というユニットを始動することもあり、肝心の不失者の活動はどうなっているのか、という不安が頭をよぎったのも確か。小沢靖との不失者は東京では前年末の法政学館以来活動予定がなく、その法政学館は失火により閉鎖が発表されたのだから。結局その後何度か不失者名義のソロ・ライヴはあったが、バンドとしては2010年9月に工藤冬里(b)、高橋幾郎(ds)とのトリオとして新宿JAMに出演するまで不失者の活動は途絶えることになった。



あくまで私感だが、その空白を埋めたのがサンヘドリンといえるのかもしれない。2004年1月の初ステージから2010年11月高円寺Highまでの6年10ヶ月で20回以上のライヴを行い、2枚のCDをリリースしたサンヘドリンは、灰野の数多いユニットの中でも不失者とVajraに次ぐ長期に亘って活動した。厳格な鍛錬により灰野の思想が徹底される不失者、ベテランが三つ巴となりハイレベルの表現に結晶するVajra、それに対してサンヘドリンは、「満場一致は無効」という語義そのままに、灰野色に染まること無く放射されるナスノと吉田の強靭なプレイが死闘を繰り広げるサバイバルユニットである。



<サンヘドリン:ライヴレポート記事>
2005.3.24 三軒茶屋Grapefruit Moon⇒コチラ
2005.8.5 三軒茶屋Grapefruit Moon⇒コチラ
2006.1.22 東高円寺UFO CLUB⇒コチラ
2007.3.3 新大久保Earthdom⇒コチラ
2007.6.9 池袋LIVE INN ROSA⇒コチラ
2007.8.21 六本木Super Deluxe⇒コチラ
2007.12.5 青山 月見ル君想フ⇒コチラ
2008.6.1 東高円寺UFO CLUB⇒コチラ
2008.10.23 六本木Super Deluxe⇒コチラ
2009.11.4 高円寺HIGH⇒コチラ

2010年9月に灰野敬二のブルースバンド=静寂がナスノと一楽儀光とのトリオで活動を始めたのに呼応するようにサンヘドリンは活動休止。そのまま忘却の彼方へ消え去りかけていたが、今年秋に何の前触れもなく3年ぶりのライヴと5年ぶりの新作CDリリースが発表された。昨年12月、一楽儀光のドラム引退公演として静寂のラストライヴが秋葉原Club Goodmanで開催された際、終演後に灰野が「ナスノ君とはこれからもやるから」と語った。その約束の言葉が丁度1年後に果たされた訳だ。



3年ぶりのパワートリオの演奏はのっけから凄まじいバトルを展開。凶悪なギターに手数の多いドラムと細かいフレーズの断片を連射するベースが挑みかかる。ステージには灰野のヴォーカルマイクがセットされていない。以前サンヘドリンで使っていたフルートやスチールギターなど他の楽器もなし。ギター一本弾きっぱなしライヴである。吉田は得意の変拍子というよりハードコアな弾丸ビートをパターンを変えて連発し、ナスノは横目で灰野と吉田を見ながらも、目紛しい指さばきで複雑なラインを弾き倒す。一瞬たりとも息を抜けない容赦ない殺戮プレイが火花を散らす。凄まじい気合いだが、1stセットを終えた3人の表情は、生まれ変わったかのように活き活きしており、思う存分全力プレイが出来る歓びに輝いている。



2ndセットは灰野がギターシンセ風のエフェクターを使ってアンビエントにスタートしたが、10分程で開始のゴングが鳴ったように殺戮バトルに突入。轟音だけではないシャープな音色で繰り出す奇想天外な超絶プレイに灰野のギタリストとしての才能が漲っていた。アンコールを含めのべ約2時間のステージに心底精神力を使い果たしたが、疲労感よりも限りない充実感に満ち足りた一夜だった。



この日発売されたサンヘドリンの3rdアルバム『「好」の5W1H』はライヴとは異なり灰野のヴォーカルや電子音が飛び交う究竟作。以前の2作品の精神性はそのままに、深度を極め最高度の表現が凝縮されたマスターピースといえる。ここ暫く落ち着いていた灰野の活動が再活性化しつつあるのを感じる。この音楽表現に於ける最狂のロックトライアングルが再び我々の前に降臨せんことを祈ってやまない。




何処で何時
何を誰と何故
どんな方法で?

<灰野敬二スケジュール>
12月27日(筋) 渋谷TSUTAYA O-nest
エクス・エクス・エクス・ポナイト!!!!!』ex-ex-ex-POnight!!!!!
●PERFORMANCE:東葛スポーツ
●LIVE:木下美紗都と象さんズ/灰野敬二(DJ SET)/A-musik featuring 大谷能生
●TALK:阿部和重 × 千葉雅也/いとうせいこう × 菊地成孔

12月30日(月) 高円寺ShowBoat
灰野敬二ワンマンライヴ



12月31日(火) 渋谷WWW
BLACK OPERA vol.001《COUNT DOWN》
《music》KILLER-BONG / JUBE / BABA / 志人 / 田我流 / RUMI / 山川冬樹 / 伊東篤宏 / 大谷能生 / 久下恵生 / 向島ゆり子 / スガダイロー / HIKO / 波多野敦子 / AyA(OOIOO)《voice》五所純子 《dance / performance》東野祥子+BABY-Q / 野澤健 / Tanishq 《art》河村康輔 / R type L / maticlog 《visual》rokapenis 《Opening DJ》Shhhhh 《New Year DJ》灰野敬二 / DJ HIKARU / ALTZ / Toshio Bing Kajiwara 《Lounge DJ》ALEJANDRO CREW (L?K?O / 1TA-RAW / K.E.I. / MACO)《Lounge performance》メガネ / midori

2014年
1月8日(水)青山 月見ル君想ウ
月と衝突
灰野敬二 / 青葉市子 / ▽マヒトゥ・ザ・ピーポー△

1月15日(水)渋谷LUSH 
灰野敬二 石川浩司

1月18日(土)新代田FEVER
M.A.S.F. 5th Anniversary
[act]Boris with Merzbow / Keiji Haino / Carre × Preparation Set / ENDON

1月21日(火) 新宿ピットイン
本田珠也 SESSION
【MEMBERS】本田珠也(Ds)近藤等則(Electric Tp)灰野敬二(G,Vo)ナスノミツル(B) 
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【年末在庫一掃セール】100%... | トップ | .es(ドットエス)/インキャ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

灰野敬二さんのこと」カテゴリの最新記事