A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

Miya+坂田明@大泉学園 in F 2011.12.13 (tue)

2011年12月15日 00時21分23秒 | 素晴らしき変態音楽


以前調べた坂田さんのスケジュールによると12月13日は早稲田の茶箱というクラブで高岡大祐氏(tuba)&井上経康氏(MIDI-Guitar)2Daysの1日目のゲストとして出演することになっていた。茶箱には行ったことがなかったので前日にHPで調べると、何と13日のゲストはサム・ベネット氏となっている。電話で問い合わせたら坂田さんの都合で出演できなくなったとのこと。そこで坂田さんのHPをチェックすると13日はin FでフルートのMiya嬢と共演することになっていた。どうやら坂田さんのミスでダブル・ブッキングしてしまったらしい。

In Fは以前灰野さんが保谷に住んでいた頃よく出演していたので何度も観に行ったものだが、引っ越して以来出演することがぱったりとなくなり、私も行くことがなくなった。最後に行ったのは2007年6月だから4年半ぶり。お店の外観・内装は全く変わっていないが、駅から店までの街の風景が変わっていて不思議な感じ。

急な変更で告知が行き届かなかったのかお客さんは私を含め5人だけ。その人数でこの初共演デュオ演奏を堪能するという贅沢な夜になった。Miya嬢は10年位前ピットインで山下洋輔さんのカルテットのゲストとして出演したのを見て以来だからこちらも久しぶり。長身でキリリとした美人のMiya嬢と小柄で人懐っこい雰囲気の坂田さんの対照が面白い。

1stセットは坂田さんはアルトサックス~アルトクラリネットを演奏。ふたりの早いパッセージが絡み合うスリリングな演奏。Miya嬢は身体を揺らしてダイナミックな演奏スタイル、坂田さんはいつも通り目を閉じて噛みしめるようにして吹きまくる。45分間休みなしの演奏は初顔合わせとは思えない息の合ったプレイだった。

休憩の後の2ndセットでは坂田さんはクラリネットを演奏。音量/音質的にはクラリネットの方がフルートとの相性がいい。ふたつの音が編み物のように組み合わさってひとつの方向へ収縮しては別々の世界へ拡散していく。やはり女性演奏家には華がある。その美しく華麗な立ち姿と坂田さんのベテランならではのどっしりした貫禄が融合して未知なる空間が繰り広げられる。40分ノンストップの演奏の後「やっぱりクラリネットの方が合うな~」と坂田さん。インプロにアンコールはあるのかとお客さんに尋ねられ「それじゃ短いのをやりましょう」と2分間のアンコール演奏。終わった後ふたりはしっかりと握手を交わした。



当たり前だが”初共演”というのは一回しかないものである。その貴重な瞬間に立ち会えてとても幸せに思う。それとともにこの1回で終わらず今後も共演を重ねてお互いの魂を深く交流させていって欲しいと願う。

華と狼
初めて出会い
絡み合う

坂田さんに次は大友良英氏とのピットインでお会いしましょうと挨拶してin Fを後にした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 矢野顕子×上原ひろみ@渋谷 NH... | トップ | Nothin' But The Rock'n Roll... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

素晴らしき変態音楽」カテゴリの最新記事