A Challenge To Fate

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【地下音楽・地下ジャズ愛好家に朗報】米Black Editionsと日Jinya Discが提携、高柳昌行アナログ・リイシューをスタート。

2019年08月06日 10時21分28秒 | 素晴らしき変態音楽

Photo by Tatsuo Minami

Black Editions GroupとJinya Disc Japanは、日本の高名なギタリスト高柳昌行(1932-1991)のアーカイヴの決定的なヴァイナル再発について独占的な合意に達した。高柳が亡くなって以来、Jinya Discは過去のアルバムをCD再発するとともに、残された大規模なアーカイヴから発掘した全く新しい音源をリリースし、高柳昌行の遺産を保存し発展させてきた。

Black Editionsは第一弾として高柳の1970年の驚異的な演奏の3枚組LPを予定している。元々P.S.Fから『Call in Question』と『Live Independence』としてCDリリースされた音源に未発表音源が追加される。第二弾は1975年に日本のISKRAレーベルから100枚限定でリリースされた日本のフリー・インプロヴィゼーションの最高傑作の一つであるLP『Eclipse』のリイシューを予定している。

高柳昌行は間違いなく20世紀音楽の巨人の一人だった。16歳で音楽家としてのキャリアをスタートした高柳は、1950年代初頭に東京で開花したジャズシーンで、スウィング/バップ/モーダルジャズの達人としての地位を確立した。高柳の演奏は1960年代初頭には急進的な方向に進み、自由な形式の即興演奏を取り入れ、伝統的なメロディー、ハーモニー、定型リズムの概念を拒否し慣用的な形式を破壊した。彼の演奏はしばしば、フィードバックや他の不協和的な要素を取り入れた激しく暴力的なエネルギーを特徴としていた。1960年代後半までに、完全にリアルでとことんユニークなパーソナルな音楽言語を発展させたが、細心の注意を払って構想された概念と理論に根ざしていることが第一だった。高柳は「マス・プロジェクション(集団投射)」と「グラジュアル・プロジェクション(暫次投射)」と名付けた二つのアプローチを導入した。さらに後にソロ・ノイズ・ギター探求の手段として「アクション・ダイレクト」を加えた。

また、Black Editionsは、高柳の著作の多くを初めて英語に翻訳し出版する予定である。音楽演奏に加えて、彼は評論に於いて、音楽を他の要素、とりわけ社会的ダイナミクス、政治、権威、環境に関連させて妥協のない哲学を展開することで知られており、しばしば物議を醸した。

1981年の高柳の執筆によると、「現在に生きているにもかかわらず、権威の構造や人間と自然の疎外を含む社会の極度の危険に疑問を抱かない者、自らの怒りによって物事の本質の探究に駆り立てられない者、そしてそうした芸術へのアプローチに疑問を持たない者、彼らすべては芸術家としての地位を放棄しなければならない」。

Black Editions Groupは、Jinya Discと恊働できることを深く光栄に思います。この合意は、妥協のない真にユニークなアーティストを擁護し、彼らをより深い文化的文脈で提示し、未来の世代に届ける、という私たちの使命における重要で長期的なステップです。
Black Editions公式サイト



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2 コメント

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リリース (辺)
2019-08-13 00:24:53
凄いですね。。。。。
遂に高柳氏の作品までも。。。

不失者2nd,WHITE HEAVENのアナログ再発も
期待しています。
Bacchanal (haragaki)
2019-08-14 23:40:03
高柳さんは、ミュージシャンとしては勿論ですが、音楽批評家として素晴らしいんですよね。
あの当時、ガボール・ザボのようなフュージョン系ギタリストの特異な面を、正当に評価している批評家が世界に何人いたかを考えれば、高柳さんがいかに貴重な存在だったかがわかります。

高柳さんのザボ評は、カル・ジェイダーやゲイリー・マクファーランドといったザボの盟友たるソフト・ジャズの名手たちを、オルタネイティヴの視点から聴き直す作業の際にとても参考になりましたが、とりもなおさずそれは、彼が生涯に渡って渡辺貞夫氏のような開放型ミュージシャンと僚友関係を保ったことに象徴される、彼のバランス感覚にあると思います。
Black Editionsによる高柳氏の紹介が、彼を<極端音楽>といった狭い領域に留めることなく、華やかな祝祭としての<バランス感覚>へと解放してくれることを願っております。

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