A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

MO'SOME TONEBENDER@タワーレコード渋谷店 B1F 「CUTUP STUDIO」 2013.12.15(sun)

2013年12月18日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


ニューアルバム『Baseball Bat Tenderness』の発売を記念して、インストアライブが決定!!

TOWER RECORDS SHIBUYA RENEWAL 1st Anniversary
MO’SOME TONEBENDER爆音LIVE

21世紀初頭の極東に出現した突然変異パラノイア集団モーサム・トーンベンダー の最新作は、予想を超えるキレキレのハイテンションR&Rカオスに仕上がった。武井の般若ジャケを彩る鮮烈な黄色の「キ」は「キ●ガイ」のキであり、英語でYollowの「Y」は野球チームでいえば東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツの「Y」でもある。大リーグならイチローが在籍するニューヨーク・ヤンキース。百々和宏(Vo/G)、武井靖典(B)、藤田勇(G)の中に野球ファンがいるのかどうかは知らないが、『野球・バット・優しさ』と題された本作を聴くのに野球の知識は必要ない。「思い切り振りかぶって、粉々にしてやりたい/見えるモノ全部 スクラップにしてやりたい/ベースボールバットテンダネス」(「マッドネス」)という歌詞に伺える破壊衝動は、モーサムの原点回帰宣言と言えるだろう。



1997年R&R激戦区福岡から弾けた活動で飛び出して東京進出。出る杭は打たれる大都会で悶々と試行錯誤を繰り返した年月。猫の目のように変化する戦略や周囲との軋轢。繰り返す「スー!スー!スーサイド!」(「BIG-S」)の叫びにもはやRECKの影はない。近年メンバーそれぞれの単独行動を経験して、モーサムのバンドとしての在り方を再認識したという。心の奥の攻撃本能を隠さずすべて解放する戦場。バットの代わりにギターと歌であらゆる障壁を粉々に粉砕して突き進むR&R戦車。30余年前に社会に病んで振り下ろされた金属バットとは違って、モーサムのバットは人を殺めることはない。破壊衝動をロケンローで昇華するモーサムの原動力は限りない優しさなのである。



たった30分のミニライヴに関わらず、否、短さゆえに徹頭徹尾暴走力に貫かれたステージは、限りない包容力に溢れ、百々の挑発、武井の悪ノリ、藤田の冷静さ、といった三者三様のオーラがオーディエンスの攻撃本能にガソリン注入。激しすぎるモッシュは一見暴動そのものだが、混乱(カオス)を司るのは調和(コスモス)に他ならず、残酷なモーサムのテーゼがファンに透徹していることを証明している。些か破天荒なアウトローではあるが、ロケンローの理想形はここにある。



★必読!百々和宏ロングインタビュー@Real Sound~前半はコチラ/後半はコチラ

野球拳
最終指令
破壊せよ

▼百々勇・死球極楽旅行発令中
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