A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

BO NINGENワンマン@代官山UNIT 2013.8.13(tue)

2013年08月15日 00時15分15秒 | 素晴らしき変態音楽


UNIT 9TH ANNIVERSARY
BO NINGEN HEADLINE LIVES 2013~SPECIAL!

ロンドンを拠点に活動する日本人サイケデリックロックバンド。ロンドンのアートカレッジで出会い、結成。2009 年に限定EP『Koroshitai Kimochi』を発表、瞬く間に完売させる。The Horrors のファリスに “2009 年に見た最 もエキサイティングなバンド”として紹介され、一気にイギリス国内で注目を集める。またグラストンベリーを筆頭にUK のフェスに多数出演、その破天荒かつ驚くほど快楽的なパフォーマンスが話題となる。最新作は2012 年イギリスでオリジナル発売された 2nd アルバム『Line The Wall』。 日本盤が今年2月に発売となり、更に日本国内においても大きな反響を巻き起こしている。 世界中が熱狂し始めている全く新しい概念をもった彼らの音楽を体感できる貴重な来日公演を逃す手は無い!(代官山UNIT公式サイトより)




BO NINGENを初めて観たのは2011年2月。それ以来、年に2回の来日ツアーで、毎回数公演づつ観ているから、もう20回近く彼らのライヴを観たことになる。灰野敬二(1回目2回目)、メルツバウ、RUINS aloneギターウルフMASONNA、MO'SOME TONEBENDERなどのベテランから、八十八ヶ所巡礼下山GezanTHE NOVEMBERS、PLASTICZOOMS'N夙川BOYS、でんぱ組.incなどの若手まで、様々なアーティストとの対バンイベント、2度のタワレコインストア(1回目2回目)、メンバーの別プロジェクトなど、いろんなシチュエーションを経験した。



何度目の来日ツアーになるのだろうか、この夏の<BO NINGEN HEADLINE LIVES 2013>はバンドにとって初体験尽くしのツアーになった。フジロックとライジングサンという日本の夏フェス参戦、そして初の試みとなるロングセットの単独公演である。

明日のBo Ningen代官山UNITでのワンマン公演は、新曲、懐かしい曲、忘れ去られた曲、Bo Ningenの過去と未来、そして現在に触れることのできる、今までかつて見た/見られたことのない稀有なライブになります。遊びにきてね。
(斜体はTaigen KawabeのTwitterより。以下同)

前方は小柄な女子ファンが多いのでステージの観晴らしが良い。SEはクラブミュージックとJ-ROCKとアイドルソングのメドレー。なかなかエグいMIX、と思ったらTaigenの選曲だった。



ほぼ定刻にメンバー登場。プロレス好きの彼らだが入場のファンファーレはなし。さりげなさがロンドン流なのだろうか。歪んだベースのパルスでスタート。ちょっと音圧が低いかな?と思ったが、ドラムが入った途端にクラブ仕様のPAからバスドラの連打が怒濤のように溢れ出し、空気を揺るがしボトムを刺激する。2台のギターは空間に拡散し音の奔流(Flow of Music)になる。ヴォーカルがクリアで聴き取りやすい。今までの4人が塊になって押し寄せる強引なまでの切迫感とは一味違い、彼らがロックより影響を受けたというベース・ミュージックに通じる、重低音と楽音と歌声の分離が良い風通しのいいサウンド。ニューコンセプトのサウンドワールドが産み出す陶酔感は、聴き手を別次元の未体験ゾーンにワープさせる魔法の儀式そのもの。


(写真・動画は無断撮影・無断掲載・無断転載です。以下同)

3曲目でオーディスンスが爆発、凄まじいモッシュの渦がフロアを飲み込む。BO NINGENの魔法に幻惑された(Dazed and Confused)聴衆は、身体をぶつけ合い、腕を突き挙げ、叫びを上げる。ロックにしてロックに非ず、サイケにしてサイケに非ず、カオスにしてカオスに非ず。棒人間の神髄が剥き出しになった瞬間のエクスタシーが終わることなく続き、ラストナンバーの20分に及ぶ大快晴電撃バップGSBB(Giga Sunny Blitzkrieg Bop)の末に、目も眩むカタルシスに至る。前代未聞のメイクラブだった。



<Set List>
01 Soko
02 Yurayura Kaeru
03 Henkan
04 Nichijyou
05 Mitsume (新曲)
06 Slider (新曲)
07 Inu (新曲)
08 Koroshitai Kimochi 
09 Makimodoshi (新曲)
10 Maguro
11 Shin Ichi
12 Yuruyakana Ao
13 Daikaisei pt1,2&3
-Encore-
E1 △
E2 Natsu No Nioi

今日のワンマンライブ、本当に本当にありがとうございました。途中両手の指が動かなくなったり、満身創痍でもう今はただ、空っぽです。でもそれはまったくマイナスの意味とかではなくて、体力も感情も、全て出し切れたのだと思います。これからもBo Ningenは絶対にとまりません。今日は空っぽのまま、ぶっ倒れさせて下さい。お風呂で腕のケアしてから、寝ます。身体的にも精神的にも、自分の中がこんなに空っぽになったのは、はじめてかもしれません。自分の中で色々なものが整理されているような感覚です。



刻まれた
大気の中に
棒四本

フジロックに出演したサヴェージズとの対談インタビューはコチラ








コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする