中原昌也氏の40歳の誕生日記念ライヴ。今年で3回目になる。毎回ゲストを迎えて中原氏=Hair Stylisticsの演奏をたっぷり楽しめるファン必見のイベントだ。
今年は盟友ジム・オルーク氏と、先日デュオで共演した石橋英子嬢、ドラマーの山本逹久氏、ooiooのAya嬢が出演。
開演前に中原氏と話すと「何だか落ち込んでいます。調子良くないですよ」といつものぼやき。確かに40歳を迎えるのは本人にとって大きなターニング・ポイントではある。そんなこと言っていても演奏が始まれば元気が出てくるに違いない。
演奏は最初がHair Stylistics。沈み込むような打撃音が次第にスケールの大きな電子のうねりに展開していく様は素晴らしい。何処が調子悪いって言うんだろう。40分強の演奏が終わると、観客がステージのテーブルの回りに集まって興味深そうに機材を見つめているのが面白かった。
続いてジム・オルーク氏のソロ演奏。彼のソロを観るのは初めてだ。EMSシンセサイザーによるメランコリックなアンビエント音響。極めて映像的である。オルーク氏のロマンチスト的な面が現れた演奏だった。
3番目には以前中原氏が言っていた"ロック・バンド"=Hair Stylistics+石橋英子嬢(p)+山本逹久氏(ds)+Aya嬢(b)による演奏。ロック・バンドというから形式のはっきりした曲に中原氏が自慢の(?)歌でも聴かせるのか、と想像していたら、完全即興による硬派な演奏だった。ぶっつけ本番というが散漫さのない緊張感のあるインプロはなかなか貴重だった。
最後に中原氏とオルーク氏のsuicidal 10cc。相変わらずユニークな絡みで魅せる。後半オルーク氏はソロの時の叙情を省いた過激なハーシュ・ノイズを聴かせる。このユニットとしては今まで観たうちで最もハードな演奏だった。
演奏はそれぞれ真摯なものだったが、イベントの雰囲気が妙に和やかだったのは中原氏のキャラクターのおかげだろう。気持ちのいい一夜を過ごした。
中原氏
40歳の
祝福を
昼間天気は良かったのに、終わってみれば外は雨。でも渋谷までの足取りは軽かった。
今年は盟友ジム・オルーク氏と、先日デュオで共演した石橋英子嬢、ドラマーの山本逹久氏、ooiooのAya嬢が出演。
開演前に中原氏と話すと「何だか落ち込んでいます。調子良くないですよ」といつものぼやき。確かに40歳を迎えるのは本人にとって大きなターニング・ポイントではある。そんなこと言っていても演奏が始まれば元気が出てくるに違いない。
演奏は最初がHair Stylistics。沈み込むような打撃音が次第にスケールの大きな電子のうねりに展開していく様は素晴らしい。何処が調子悪いって言うんだろう。40分強の演奏が終わると、観客がステージのテーブルの回りに集まって興味深そうに機材を見つめているのが面白かった。
続いてジム・オルーク氏のソロ演奏。彼のソロを観るのは初めてだ。EMSシンセサイザーによるメランコリックなアンビエント音響。極めて映像的である。オルーク氏のロマンチスト的な面が現れた演奏だった。
3番目には以前中原氏が言っていた"ロック・バンド"=Hair Stylistics+石橋英子嬢(p)+山本逹久氏(ds)+Aya嬢(b)による演奏。ロック・バンドというから形式のはっきりした曲に中原氏が自慢の(?)歌でも聴かせるのか、と想像していたら、完全即興による硬派な演奏だった。ぶっつけ本番というが散漫さのない緊張感のあるインプロはなかなか貴重だった。
最後に中原氏とオルーク氏のsuicidal 10cc。相変わらずユニークな絡みで魅せる。後半オルーク氏はソロの時の叙情を省いた過激なハーシュ・ノイズを聴かせる。このユニットとしては今まで観たうちで最もハードな演奏だった。
演奏はそれぞれ真摯なものだったが、イベントの雰囲気が妙に和やかだったのは中原氏のキャラクターのおかげだろう。気持ちのいい一夜を過ごした。
中原氏
40歳の
祝福を
昼間天気は良かったのに、終わってみれば外は雨。でも渋谷までの足取りは軽かった。