A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

英国の妖精サリーオールドフィールド

2007年04月06日 21時06分20秒 | こんな音楽も聴くんです
中学生の頃「エクソシストのテーマ」のシングル盤を買ったら、ライナーノーツに作曲/演奏のマイクオールドフィールドは15歳の頃、姉のサリーと共に"サリアンジー"というグループでデビューした、という事が書いてあった。「エクソシスト」の音楽(チューブラーベルズ)に耽溺していた私は未だ聴いた事のないサリアンジーというバンド名に淡い憧れを持っていた。
数年後、トランスアトランティックレーベルの再発で「サリアンジー/チルドレンオブザサン」がリリースされた。ブリティッシュフォーク/トラッドの香り高いこのアルバムで聴ける18歳のサリーの歌声はまさに天使のようで何度も聴いては深い森、妖精の国のことを夢見たものだ。
そして"サリアンジー"から10年後の1978年、サリーはデビューアルバム「ウォーターベアラー」をリリースした。滝の落ちる静寂に満ちた森の中、白いドレスのサリーが佇むジャケット通りのサウンドで、マリンバやグロッケンシュピールなどのパーカッションとミニマルなギター、ピアノが「チューブラーベルズ」を思わせ、透き通ったサリーの歌声が清浄な世界を描き出すこのアルバムは、当時パンクやキャプテンビーフハート、レジデンツなど変態音楽ばかリ聴いていた私の心を癒してくれた。
その後「イージー」「セレブレイション」「プレイングインザフレーム」など毎年1枚アルバムをリリースし、その度にポップになっていくのだが私は聴き続けた。
そんなサリーオールドフィールドのBRONZE時代の6枚のアルバムがStrange Daysレーベルから紙ジャケCD化された。暫く聴く事のなかったサリーだが久しぶりに聴いてみて、その素晴らしさに圧倒されるばかりである。
知名度はそこそこあるのだろうが、聴いた事のない人がほとんどだろう。出来れば1stの「ウォーターベアラー」を聴いてみてほしい。エンヤなんか比べ物にならないヒーリングミュージックが展開されているのだから。
サリーは現在もドイツを拠点に活動しているそうだ。今回の再発がきっかけになって、来日実現!なんてことにならないかなあ。
コメント
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