遊々庵

懐手で、風に任せてゆっくり歩いてみたい。残された時間を大切に。

「神」を感じる

2024-07-09 11:25:46 | 日記
7月8日(月)暑い暑いと嘆いても、涼しくなることはないが、傍に
寄ってきたカナにまで「あんたは毛皮を着てるから暑いやろなぁ」と話
しかけている。

夕方6時前の気温は34度、最高は35度あったようだから、この夏一
番の暑さだろう。
早々に夕餉の食材を買いに出たが、こんな日は食欲はわかず、食べたい
ものが思い浮かばず苦労する。手羽先の炒め物にトマトとサラダ菜添え、
総菜2点の簡単メニューに。

「神は感じるもの」と、最近読んだ夏川草介さんの小説「始まりの木」
(小学館文庫)で教えられた。キリスト教やイスラム教の一神教の「神
は信じる」の対極にある考え方で、日本古来の宗教観として述べられて
おり、「目からうろこが」落ちた。
樹齢何百年の樹木にしめ縄を張り、巨岩、荘厳な山に出会ったとき、心
打たれ思わず手を合わす。それぞれに「神を感じる」からだ、という。
美味しいお米ができた時には豊穣の神に感謝し、食事時に「いただきま
す」と手を合わせるのは、生き物の「命をいただく」から。
これらの精神行動は、「神を感じ感謝する」ことにあるとすれば、納得が
いく。

日本中いたるところに霊山、ご神木、竜神の棲む深淵あり信仰されている。
こんな「神」を敬うところから、一神教のように神の名に依って殺し合う
こともない。まことに平和で穏やかな「信仰心」ではないか。

余談ながら、夏川草介さんの小説では「本を守ろうとする猫の話」(小学
館文庫、これも名作です)しか読んでいないが、代表作「神様のカルテ」
(小学館文庫)シリーズも是非読んでみたい。<
    <霊峰富士山>


    <白山頂上>


    <福井・那谷寺奇岩遊仙境>


    <神戸・保久良神社>


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