遊々庵

懐手で、風に任せてゆっくり歩いてみたい。残された時間を大切に。

遠くなる「くぎ煮」

2024-02-22 11:38:13 | 日記
2月21日(水)9時に起きて外を見たら、厚い雨雲。昨日より寒く
なったようだが、これでも平年より高めとか。11時過ぎぽつぽつ降り出した。

寒の戻り?寒くなってきた。今夜からもっと冷え込むだろうと言っている。一度暖か
さに体が慣れはじめたところに、寒さが戻ると堪える。
雨もやまないので、買い物は中止。夕餉は、娘にデパートでお弁当でも買ってきても
らうことにした。

今年もイカナゴのシンコ(稚魚)が極端な不漁で、瀬戸内の郷土料理「くぎ煮」がピ
ンチになっている。もう8年続きの不漁とか。海がきれいになりすぎて、シンコを育
てる栄養が少なくなったためという。
春になると、くぎ煮つくりを待ち望む瀬戸内の女たちの血が騒ぐ。ちょっと路地に入
るとシンコを煮る釜から、甘い香りが漂ったものだ。
でも、瀬戸内春の風物詩も、昨今のシンコ不漁で廃れつつあるようで、とても残念だ。
1キロ数百円だったものが、10倍にも跳ね上がり、とても手が出せなくなった。
私もシンコ豊漁のころ、たくさん作って友人たちに送った。東京帰任後、在勤時にゴ
ルフ打ち上げ会などで世話になった日本料理店の女将に送ったら「板長が美味しい、
とほめていました」とお礼の返事をいただいた。そんな思い出深い「くぎ煮」は、
今や高級食材。気やすく作ったり、買い求めもできなくなった。
  <1キロのシンコ(2016年当時は700円ぐらいだった)

   <焚き上がりあめ色になったくぎ煮。美味しくできました>


愛読している山口惠以子さんの「ゆうれい居酒屋」シリーズ(文春文庫)は4巻まで
発刊しているが、ストーリーの温かさもさることながら料理も楽しい。
小さな居酒屋でワンオペに切り回している、ノーメークだがすっきりした人好きのす
る顔立ちの50代の女将が作り出す料理。ほとんどレンチンでできる簡単なレシピ。
料理は嫌いじゃないので、私でも作れそう、と食指を動かしながら読み進んでいる。
その中でキャベツの簡単料理はすぐできて美味しそう。
その1例ーーー
サラダオイルで熱したフライパンにざく切りしたキャベツを炒め酒を振り込み、オイ
スターソースで味付ける。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする