遊々庵

懐手で、風に任せてゆっくり歩いてみたい。残された時間を大切に。

美味しい小説

2024-02-03 11:29:17 | 日記
2月2日(金)9時10分に起きる。今朝は9時20分ごろにコープこ
うべの宅配車が来るので、あわやアウトの時間。
ご近所の花友さんのご主人が、赤飯を嬉しい差し入れ。ありがたく今
夜のご飯にいただく。

「食事の風景がない時代小説はつまらない」という作家がいたが、確
かに「おいしい小説」は楽しい。
食べ物の出てくる小説で、まず浮かぶのは池波正太郎「鬼平犯科帳」
や「剣客商売」だ。とりわけ切捨て御免の権限を持つ幕府火盗改方長
官の長谷川平蔵(通称鬼平)が、五鉄の軍鶏(しゃも)鍋に舌鼓を打
つシーンは何度読んでもおいしそう。
10巻続いた高田郁「みをつくし料理帖」(ハルキ文庫)の料理は、
作者の高田さんが一度作ってから小説に登場させているとか。
高田さんは「みをつくし献立帖」(ハルキ文庫)というカラー写真入
りのレシピ本も出している。「みをつくし料理帖」に登場した料理を
あなたのご家庭に!!」と。

近作の山口惠以子「ゆうれい居酒屋」(文春文庫)は現在第3巻まで
出ている美味しい「酒と食」の居酒屋シリーズ。
東京・新小岩井駅南口、下町情緒あふれる商店街のカウンター7席の
小さな居酒屋は、50代の女将が作る手料理がめっぽう旨い。
訪れた客は料理を味わいながら、抱えている屈託や悩みを女将に聞い
てもらい、励ましを受けて心を軽くして帰っていく。
実はこの小説には隠された秘密があるのだが、その仕掛けがまたホロ
リとさせる。
巻末には、小説に登場する手料理のレシピが「お通し」「一品料理」
「シメ」の3段階にわたって紹介さているのがうれしい。
メニューの一例をあげれば「海老とブロッコリーのガーリック炒め」
「春雨中華スープ」「キャベツと豚肉の重ね蒸し」など、マイクッ
キングにもできそうで、そのうち作ってみよう。

今夜はけんちん汁、キャベツとかにかまのサラダ、総菜2品。

   「ゆうれい居酒屋」第2巻まで

コメント (2)
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