遊々庵

懐手で、風に任せてゆっくり歩いてみたい。残された時間を大切に。

老作家の300冊

2024-01-28 11:39:52 | 日記
1月27日(土)9時10分に起きる。外は薄曇り、穏やかな朝。
昨日までの寒さが去って、このまま春が近づけばいいけど。いやいや、
関西では奈良二月堂の「お水取り」が過ぎるまで本格的な春は望めない、
というからまだ油断はできない。

時代小説作家の佐伯泰英さんをご存じの方も多いでしょう。
昨日とり寄せたアマゾンの本はその佐伯泰英さんのシリーズの一冊だが、
ページに挟んでいた「佐伯通信」の小文によると、25年間で300冊、
総部数は何と7845万部を数えるとある。芥川や直木賞など文学賞に
は縁のない執筆活動だけど、佐伯ファンはたくさんいる。文庫本ベスト
セラーにも、しょっちゅう登場、先週も2作品がベスト10入りしていた。
身辺のネタを拾い集めブログ日記に駄文を書き残すだけでもそれなりに苦
労するのに、小説を300冊も書き続けるって、すごいことだと改めて感
動する。
佐伯さんは82歳、老いた物書きとしてこれからも「愚直にも書き続ける」
とおっしゃる。
文庫本書き下ろしの草分けで、ずいぶん楽しませてもらった。今日、ちょ
うど300冊目の光文社文庫「新・酔いどれ小藤次 恋か隠居か」の26巻
を読み終えたばかり。ますますエネルギッシュに健筆をふるって、江戸の
武士やたくましく生きる庶民の物語を紡ぎ続けてほしいものだ。
コメント
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