来年1月から3月まで喜多能楽堂は舞台板を張り替える。

工事の諸作業の都合で今週で能楽堂は閉鎖となる。
ということで、昔から慣れ親しんだ古い檜板の上で弟子の稽古をしながら、
この舞台で父は何番も舞ったのだ~~と思いながら、二人で足の裏にその感触を覚えさせた。

さて4月にはどんな舞台になっているのだろうか?
玄人が舞台に立つ前に4月の明生会で会員は新舞台で舞い、謡うことになる。
これもまた楽しみだが、会員は傷がない舞台は印がないから舞いにくい、と。
ま~~この気持ち、判らないでもないですね。

今日は今年最後の玄人会の舞台だ。
能「井筒」狩野了一、舞囃子「野守」大島輝久の地謡を勤めて、
明日は仙台の稽古で、当然忘年会がセットとなっていて、
また明後日はまた朝早くに帰京して哲門会に向かう。

それで完全に18年の仕事は終わり!!

香典返しの事務処理が終わり、年末から年始にかけて亡き父のものの整理をはじめよう、と少し心に余裕が出来てきた。

来年は父のことを思い出しながら本を書こうかな~と思っている。
自費出版かどこかに依頼するか~~~
ま~~そのまえに原稿書きですが、

書いていると、「また記録か?」とまた父が言いそうだが。



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コメント
 
 
 
能楽現在形 (玉手)
2006-12-23 09:05:04
狩野了一さんの井筒初演、
初めて金春惣右衛門さんの太鼓で舞われたという
大島輝久さんの舞囃子・野守、
楽しませて頂きました!
狩野さんファン、大島さんファン、
そして喜多流ファンが倍増!!の予感!!!

この公演では、他にも、
宝生欣哉さんと惣右衛門さんの一調・張良があり、
前日の21日に
宝生閑さんと曽和正博さんで同じく一調・張良を
きいたばかりの玉手は、こちらも興味深く拝聴しました。

そういえば、アフタートークの時に、
両日の公演をプロデュースされた土屋恵一郎さんが
この父子の一調・張良競演(?)にふれて、
 師匠は超えられなくても親は超えていける
 (22日の主催者である)
 幸弘は幸政を、萬斎は万作を、広忠は忠雄を超えられるか?
と仰ったのは面白かったですね~
観客としては、それもまた家内制伝統芸能を見る
楽しみの一つでもあるワケですが~
 
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