虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

大きな忘れ物

2007年01月27日 | Weblog
ペルーで最初に、教えてもらったことは、

ペルー人は<恥ずかしいことを知らない>ということだった。

当然、意味は解らなかったが、後日、イヤというほど、味わった。

ペルーに日本人が移住したのは、もう100年も前だ。

生きる上での考え方や、日常生活そのものが異なって、大変だったろうなと、想像がついた。



学生時代、テストの点が悪いと、<恥ずかしい>と感じた。

なにか失敗すると<恥ずかしい>と思った。

弁当のおかずが淋しいと、<恥ずかしい>と隠して食べた。

誇りを持つべき部分でも、逆に恥ずかしいと、感じてしまったこともある。

母親が一緒に歩くと、それを<恥ずかしい>と離れて歩いた。

単なる、昔の思い出だが、この<単なる>が、やはり大切だったなと、思う。


給食費を、払うことが出来るのに、払わない親がいる。

校長が家まで行って、払うようお願いしているという。

恥ずかしくて、普通はすぐ謝るか、顔を見せられない、あるいは尻尾巻いて、キャイン キャインと泣くだろう。

そう、思っていた。

それを、口角泡を飛ばして、なじる親。払わない理由を、理屈をつけて、とうとうと主張する親。

どこか外国の出来事か、と錯覚してしまう。

おかしい。日本人を忘れてしまったのだろうか。



コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする