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日本遺族通信 平成21年6月15日号 遺書と九段短歌    

2009年06月24日 10時08分22秒 | 日本遺族通信

 
                 平成21年6月靖国神社社頭に掲示された遺書
                     「私の心さながら明月の如くです」
                 海軍一等飛行兵曹 地蔵峠(じぞうだお) 總憲 様
                   昭和20年6月4日 南西諸島にて戦死 合掌

御母上様
愈々これが最後です。總憲、この世に生まれて以来21年、其の間、何一つ御両親様を案ずるが如き事をなし得ず、誠に申し訳ございません。(中 略)
今は丁度桜も満開です。あの日本の花と一緒に散って行きます。私の心さながら明月の如くです。
身も心も清く一才の童児に立ち帰って散って行きます。(後 略)
遺書の一部をご紹介させて頂きました。 合掌
21才のお若い命を奪った戦争責任者はどなたでしょうか。 
本心は  家族と幸せに過ごしたいと思うのは当然の事と存じますが、当時の心ない一部の先導者の為に尊い命が奪われました。残念です。 
私達遺族は残された者の使命として散華された多くの英霊に追悼の誠を捧げ、悲しみを歌に詠んでおります。
今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられましたのでご紹介させて頂きます。

   靖国の神と祀らる兄上は五十鈴と共にジャワ海に散る       角田市 女性
   温州沖に水漬く夫らの魂宿しわたり来らむ昨夜の黄砂は      横手市 女性
   慰霊祭の祝詞聞きつつ浮かびくる軍服姿の父のまぼろし      青森県 女性
   征く父は汽車のデッキで手をふりてそれより今生の別れとなりし  大阪市 女性
   骨掘りつ涙は不意にあふれきて兵が無念の一生せつなし      出雲市 女性
   地下深く遺骨累々その上の舗装といふに三歩歩めず        富山県 男性
   「福は内」父巻撒きし豆拾ひしや子の無事願ふ節分やさし    名古屋市 女性
   霜月は父が戦死の無念な月苦しみ多き母早生の月        うきは市 男性
   激戦に還らざる兄の戒名を毎朝拝み遺影に語る          京都市 男性
   境内を掃き清めつつ父恋ゆる齢重ねど幼心に           尾道市 男性
   いくさはも永久にこの世にあるなかれ乙女かなしもひめゆりの塔  香芝市 女性
   背をまるめ社殿に向かふ媼あり戦後の重荷を負へるがごとし    千葉市 私

コメント (2)
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