電車に乗って、一安心してるとある異変に気づいたんですよ。
ドアがちゃんと閉まっていないことに。
よく見ると自分のカバンが挟まってるじゃないですか。ちょっと恥ずかしかったけど、何事もなかったかのように引っ張って閉めた…はずだったんですよ。
安堵したのもつかの間、カバンがまったく動かない。動かざること山の如し。よく見ると、ヒモの部分が完全にもってかれてました。ためしに引っ張ってみる。びくともしない。ヒモの部分なせいかこの程度の薄さじゃドアは反応しなくてあかないんですよ。
しかしここで取り乱してはいけない、落ち着け、おれ。まードアが開くまで待つかーと思っているとパウエルも真っ青なことに気づく。止まる駅が全部逆側のドアだということに。真実だ。コナン=新一並にたったひとつの真実。
つまりそれまでにどうにかしないと電車にどっか連れてかれてしまう。ちょうど帰宅ラッシュの満員電車のなかで16bitの頭をフル回転させる。
①次の停車駅で駅員を呼ぶ
②こっちのドアが開くまで乗ってる
③自力で引っ張る
当然のように③を選択する。しかし、返事がない、ただの屍のようだ。ヒモの先が隙間より大きいのか動かない。
なので次のカード①をチョイス
目的地まではあと1駅しか停車しないので、そのチャンスをのがすまいと徐かなること林の如く待とうと思っていたら、夢中のせいで気づかなかったがもうその駅を過ぎていた……ナンテコッタイ
最終手段としての③を選択。各駅と停車駅を8bitの頭でフル回転させて照らし合わせていく。
ほとんど降りたことないからわからないけど少なくともこっちのドアが開く可能性はないんじゃないかと。ほら、電車のホームって上り下りの関係でだいたい同じ側じゃないですか。
この先行ったとしても1/4くらいの停車駅だから望みも少ない。
そこで④枚目のカードを選択
④おいてく
これぞまさに正解答。ジャックバウアーならやってる。
しかし、危険物をおいていくと思われるという事態も発生してくる。そうなってくるのもアレなのでハサミで切ることにしよう。
ハサミないーーーーーーーーーーーー
そうこうしてるうちにドンドン停車駅に近づいていく、。
あと少しだ、やばい。ひっぱる、とれない。ひっぱる、とれない。ぴっくる、とれない。つっぱり、とれない。
そうこうしてるうちに駅に到着
ひっぱる、とれない。ひっぱる……とれた!もう後は、アイルトンセナばりの音速の速さでギリギリ降りることに成功。
こうして僕にとって最悪の24分間が終わったのだった。
網棚の荷物を忘れたことを除いて。。。