喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

梵天と弁才天、毘沙門天と吉祥天の関係

2010-11-18 | 寺・仏像
この人?たち、夫婦なんだそう。
月曜日の、仏像鑑賞の講座で初めて知りました。

仏像は如来、菩薩、明王、天部、羅漢・僧形の
五つの種類に分けられ、
この人たちは、天部に属する、
天界に住む、仏教を守護する神様。

釈迦が悟りを開いたとき、
悟りの内容が余りにも難解で、
人々が理解できないだろうと苦悩して、
釈迦はそのまま永遠の世界へ行こうと思ったのだそう。
それを押し止めたのが梵天。
梵天は天部の最高位で、
ガチョウに坐していると梵天だそう。

毘沙門天は、仏教世界の中心にそびえる、
須弥山という山の中腹四方で
仏教を守護する四天王の1人。
4人そろっているときは多聞天と呼ばれている。
甲冑を身につけ、宝塔を持っている姿。

梵天の奥さん、弁才(財)天は
河の神で、河の流れる音が音楽に例えられ、音楽の神となり、
琵琶を持っている姿で表されている。
音楽は流暢な言葉と通じることから弁舌の神、
弁舌は智慧の証でもあることから学問の神、
さらに、幸福、財宝、子宝などを授けてくれる神ともなったそう。
すごい才女だね!

毘沙門天の奥さん、吉祥天は幸福を司る神で、
右手は下げて手のひらを正面に向けた与願印、
左手は宝珠を持った姿が通例。
この2人には、
善膩師童子(ぜんにしどうじ)という子どもがあり、
夫婦、子どもと三人一緒に造られる場合もあるそうです。

写真で見ると、京都の浄瑠璃寺の吉祥天は



とてもきれい!
厨子の中に入っていて、
像の高さは90cmと小さいけど、
保存状態がとてもよく、極彩色がよく残っているそうです。
一度は実際に見てみたい仏像の一つです。
秘仏で、公開が限られているようですが、
ちょうど、今月末まで公開されているようです。

長々と、仏像談義にお付き合いくださって
ありがとうございました。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする