GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「風のガーデン」オープン!

2009年06月01日 | Weblog
今日、昨年フジテレビ系列で放映された「風のガーデン」の舞台となった北海道富良野市の庭園が観光施設としてオープンしました。テープカットには脚本を書いた倉本聡さんや庭園を監修する園芸家上野砂由紀が出席。テープに見立てたツタを剪定ばさみできると、観光客から拍手が起こった。庭園は新富良野プリンスホテル敷地内の約二千平方メートルに造成され、三百六十種以上の草花約二万株を春から秋までバランス良く咲くように配置。現在は青色のプルモナリアやオレンジ色のゲラニウムなどが咲いており七ー八月が見ごろ。(5/30神戸新聞より)

営業期間 2009年5月30日(土)~10月4日(日)
営業時間 8:00A.M.~4:00P.M.(最終受付時間は3:30P.M.となります)
入園料金 500円



とても印象深いドラマでしたね。
こんなことを日記に書きました。

「…人はいつの世も自分の立場でしか物事が見えないようです。
貞三にしても息子の不倫騒動やその妻を自殺に追いやったことで
岳やルイから父親を奪ってしまいました。
そのことで貞美が故郷に帰れずにいたこと、
病気のことまで一人で苦しんでいたことを知り後悔を残します。

この世で一番近いはずの家族が崩壊しています。
教室の崩壊が騒がれ出したのも少し前の話です。
家族の絆が切れてしまったことから起こる<公害>と云えるかもしれません。…」

    

「大切な人を見送った経験がある人にとって
「風のガーデン」の展開は本当に胸を締め付けられます。
そして父として、母として子供たちに想いのすべてを伝えられなかった人にとっても、
後悔という言葉では言い尽くせないほど身につまされる話です。
親のかつての悪道を許せぬままにきた子供にとっても
このドラマに心を動かされない人はないでしょう。

多くの人が数々の過ちを繰り返して人生を送ってきます。
後悔が一つもないと豪語する人など私は信用できません。…」



主人公の貞美は若い頃からの女好き。
不倫で妻を泣かせ、障害のある我が子を放棄し、
ついに妻を自殺にまで追いやってしまう。

そんな過去を悔いて、大天使ガブリエルの名を借りて
知能の発育が止まった息子岳の前で懺悔する。
(今思いだしても泣けてきます)

「つまり… この世で生きている間にいいことをしたか、悪いことをしたか、
 お父さんは悪いことをいっぱいしてたんで……審査会で大分引っかかっているようです」

「父をよろしくお願いします!」

父は死んだと聞かされている岳は、
一度も見ない父の過ちを許してあげてと大天使ガブリエルに祈るようにお願いします。

その言葉を間近に聞く父。
その想いを思うと同じ息子を持つ父親として胸を締め付けられる。

娘ルイもまた、憎みきれない父への想いを隠しきれない。
しかし、岳には父ではなく大天使として接することを同意する。

(この脚本は特に秀逸でしたね)


最後に最高のセリフのやりとりを再現。

「質問その一、ガブさんは僕の家族の事を知っていますか?」
「何でも知っています。一応私は天使だからみんな知っています」
「お母さんのことも知っていますか?」
「はい、知っています」
「会ったことはありますか?」
「はい、しょっちゅうお会いします」
「どこで?」
「天国で」
「お母さんは元気にしてますか?」
「とてもお元気で…毎日お婆ちゃんと花の手入れをなさっています」
「ホタル(死んだばかりの愛犬)はそっちに行ってますか?」
「まだ、あっちには着いていないようです。天国への道も近頃時々渋滞していますので。
 まもなくこっちに着くでしょう」

「質問二、僕のお父さんには会ったことがありますか?
「あります」
「僕はありません。顔も知りません。お父さんも天国にいるんですか?」
「…もうじき来ると噂には聞いています」(末期ガンが進行していた)
「もうじきっていつですか?」
「今年の冬か、そのぐらいでしょう」
「どうして今はいないのですか?」
「…資格審査で手間取っているようです」
「資格審査ってなんですか?」
「天国に行ける資格があるか、難しい審査があるんです」
「難しい審査ってなんですか?」
「つまり… この世で生きている間にいいことをしたか、悪いことをしたか、
 お父さんは悪いことをいっぱいしてたんで……審査会で大分引っかかっているようです」
「父をよろしくお願いします!」


岳は大声をあげて深々と頭を下げた。
ガブリエルを演じる父は唇をかみ締め言葉を詰まらせた。

そして父は涙を隠しながら、
お母さんがいつも弾いていた「乙女の祈り」を岳に頼んで弾いて貰った。


       


昨年の番組に中で、「篤姫」についで私の胸を打ったドラマでした。
いつか、富良野プリンスホテル「風のガーデン」に行ったみたいと思っています。



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