いよいよWBCの決勝です。野球ファンに私にはドキドキものです。日本と韓国の盛り上がりは他国をきっと圧倒しているでしょうね。オリンピックでも同様でしたが、きっと韓国が最大の敵となると多くのファンが予想したはず、そしてその予想通りになりました。今回のWBCでの全韓国戦を見てきて、その私なりの素人分析をしてみます。そして勝敗を洞察してみたいと思います。
日本 韓国
投手力 5 5
中継ぎ・ストッパー 5 3
打撃率 5 4
守備力 5 4
走塁 5 4
監督力 4 5
勢い 5 5
緻密さ 5 4
ミスの少なさ 5 4
勝ちたい気迫 4 5
合計 48 43
一番大きな差異(5-3=2)があるのが<中継ぎ・ストッパー>です。7回で2点差リードならば勝てる可能性は非常に高くなるということです。帰納法的に考えれば2点以上取られなければアメリカ戦のように勝算は大となります。
韓国選手の打撃を見ていると、安打より長打を目指しています。安打を続けて勝利を掴む緻密な日本野球とは大きな開きがあります。見ていてベースボールを感じさせられます。日本野球のずば抜けている点は<緻密さ>にあります。その第一に挙げられるのが、打者心理を読んだ配球です。そして守備、走塁にあります。
ピッチャーの基本は、
1)アウトコース低めにどれだけコントロールされたボールが投げられるか。
2)インコーナーをコントロールされたボールで強気で責められるか。
この2点です。
速球主体の投手は速球を見せ玉にして、スライダー、フォークで三振を目指します。速球で三振とれればこれほどうれしいことはない。しかし、コントロール主体の投手は、三振を取ることが最優先ではなく、アウトが最優先です。ダブルプレーが取れる内野ゴロの山を築いて勝利投手をもぎ取ります。今回の岩隈投手の投球がまさにそれに当たります。
ダルビッシュや松坂投手は、三振を目指しているかに見えます。よって投球数も多くなり、その日の速球の走りが勝敗の最大要素となります。ストレ-トの走りが変化球を際だたせるからです。どんな剛速球でもタイミングが合えばヒットや本塁打さえ打たれてしまいます。タイミングを狂わせたりや緩急を付けたピッチング、打者心理の裏をかく投球はレベルの高い投球術と云えます。
さて、韓国の打者の多くはフルスィングして長打を狙い、投手を圧倒しようとしています。しかも投手の基本であるアウトコース低めを強く叩こうとしています。右打者なら左足を踏み込んで、打者から一番遠いボールを狙っています。
城島の配球を見ていると、投手の自信のあるボールを見つけイン・アウトのコーナーに球種を選んで振り分けているように思えます。つまり投手主体の配球を感じます。決勝投手の予定だったダルビッシュを退け、岩隈投手が選ばれた要因は野村監督直伝の得意のシュートボールが、踏み込んで打とうとしている韓国強打者の弱点をつけるからです。
城島は日頃知らない日本の最高投手に配球のサインを送るわけですから、その気配りは大変なものでしょう。打者の主体に配球を組み立てるにはかなり苦しいものがあるように見えます。韓国相手の決勝戦ではそうも云っておられません。打者主体の配球に切り替え、長打を狙っているのか、日本のように安打を狙っているのか、まだインコーナー低めを強く叩こうとしているのか、それとも岩隈のシュートに対して策を考えているのか(右方向に押っつけて打つ)、それとも、ここまで来れば、策を弄せず今まで通りの韓国野球で、真っ向勝負を挑んでいくのか?考えただけでもゾクゾクしますね。
必ず岩隈のシュート対策は練ってくるでしょう。にわかの右打ち作戦は危険なので、バットを短く持ってシートを呼び込み、三塁線を思いっきり抜く(右打者の場合)練習をしているように思います。ホットコーナーと呼ばれる三塁は広島の栗原が予定通り入るのか、場慣れした片岡に再度やらせるのか、楽しみです。
野球の勝負は<グランドの上にいる勝利の女神をどう引き寄せるか>だと思っています。引き寄せるために最も影響力のあるのが先発投手です。6回まで無失点なら勝利の女神は微笑んでくれるでしょう。女神が嫌うのが、投手交代の失敗(監督責任)、ダブルプレー、四球(投手責任)、エラーです。特に四球は「子宮」と云うぐらいですから女神は嫌います。つまり、四球とダブルプレーとエラーを出さなければ、女神がこちらに微笑む可能性が高いということです。こんなことを考えながら野球観戦を楽しんでいます。 頑張れ、日本!
■最終予測です。日本が5:2で勝利!
日本 韓国
投手力 5 5
中継ぎ・ストッパー 5 3
打撃率 5 4
守備力 5 4
走塁 5 4
監督力 4 5
勢い 5 5
緻密さ 5 4
ミスの少なさ 5 4
勝ちたい気迫 4 5
合計 48 43
一番大きな差異(5-3=2)があるのが<中継ぎ・ストッパー>です。7回で2点差リードならば勝てる可能性は非常に高くなるということです。帰納法的に考えれば2点以上取られなければアメリカ戦のように勝算は大となります。
韓国選手の打撃を見ていると、安打より長打を目指しています。安打を続けて勝利を掴む緻密な日本野球とは大きな開きがあります。見ていてベースボールを感じさせられます。日本野球のずば抜けている点は<緻密さ>にあります。その第一に挙げられるのが、打者心理を読んだ配球です。そして守備、走塁にあります。
ピッチャーの基本は、
1)アウトコース低めにどれだけコントロールされたボールが投げられるか。
2)インコーナーをコントロールされたボールで強気で責められるか。
この2点です。
速球主体の投手は速球を見せ玉にして、スライダー、フォークで三振を目指します。速球で三振とれればこれほどうれしいことはない。しかし、コントロール主体の投手は、三振を取ることが最優先ではなく、アウトが最優先です。ダブルプレーが取れる内野ゴロの山を築いて勝利投手をもぎ取ります。今回の岩隈投手の投球がまさにそれに当たります。
ダルビッシュや松坂投手は、三振を目指しているかに見えます。よって投球数も多くなり、その日の速球の走りが勝敗の最大要素となります。ストレ-トの走りが変化球を際だたせるからです。どんな剛速球でもタイミングが合えばヒットや本塁打さえ打たれてしまいます。タイミングを狂わせたりや緩急を付けたピッチング、打者心理の裏をかく投球はレベルの高い投球術と云えます。
さて、韓国の打者の多くはフルスィングして長打を狙い、投手を圧倒しようとしています。しかも投手の基本であるアウトコース低めを強く叩こうとしています。右打者なら左足を踏み込んで、打者から一番遠いボールを狙っています。
城島の配球を見ていると、投手の自信のあるボールを見つけイン・アウトのコーナーに球種を選んで振り分けているように思えます。つまり投手主体の配球を感じます。決勝投手の予定だったダルビッシュを退け、岩隈投手が選ばれた要因は野村監督直伝の得意のシュートボールが、踏み込んで打とうとしている韓国強打者の弱点をつけるからです。
城島は日頃知らない日本の最高投手に配球のサインを送るわけですから、その気配りは大変なものでしょう。打者の主体に配球を組み立てるにはかなり苦しいものがあるように見えます。韓国相手の決勝戦ではそうも云っておられません。打者主体の配球に切り替え、長打を狙っているのか、日本のように安打を狙っているのか、まだインコーナー低めを強く叩こうとしているのか、それとも岩隈のシュートに対して策を考えているのか(右方向に押っつけて打つ)、それとも、ここまで来れば、策を弄せず今まで通りの韓国野球で、真っ向勝負を挑んでいくのか?考えただけでもゾクゾクしますね。
必ず岩隈のシュート対策は練ってくるでしょう。にわかの右打ち作戦は危険なので、バットを短く持ってシートを呼び込み、三塁線を思いっきり抜く(右打者の場合)練習をしているように思います。ホットコーナーと呼ばれる三塁は広島の栗原が予定通り入るのか、場慣れした片岡に再度やらせるのか、楽しみです。
野球の勝負は<グランドの上にいる勝利の女神をどう引き寄せるか>だと思っています。引き寄せるために最も影響力のあるのが先発投手です。6回まで無失点なら勝利の女神は微笑んでくれるでしょう。女神が嫌うのが、投手交代の失敗(監督責任)、ダブルプレー、四球(投手責任)、エラーです。特に四球は「子宮」と云うぐらいですから女神は嫌います。つまり、四球とダブルプレーとエラーを出さなければ、女神がこちらに微笑む可能性が高いということです。こんなことを考えながら野球観戦を楽しんでいます。 頑張れ、日本!
■最終予測です。日本が5:2で勝利!