GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「あなたは何を信じ、何を守ろうとしましたか?」

2013年02月28日 | Weblog

「生きていく上で何が大切なのだろうか」今朝、ベッドの中で目を覚まし突然こんなことを考えはじめた。酸素や水や食物は最優先だろうが、本当にそうなのだろうか。それら以外には、本やギターや映画、ゴルフも今の私には大切だが、そんなものを全く必要としない人もたくさんいるだろう。選ばれたものを並べるときっとその人の性格や心情、好みやスタンス、考え方が浮き彫りになるに違いない。

「大切なものを20個選べ」と男女2名に書かせ、その内容を比べて一致しているものがたくさんあるカップルの方が別れにくい、なんてことが判明するのではないか。これはコンピュータが最も得意とする技だ。見ず知らずの二人が大切なものを入力して、一番多く一致しているカップルを選びだす。いや待てよ。女性が大切なものを選ぶ際、女性と答える場合もあるだろう。男性にも…。こんなおバカなことを考えていると目が冴えてきてベットから抜け出した。

 定番のロイヤルミルクティーを飲みながら昨夜観た「ハロー!?ゴースト」という韓国のファンタジーコメディーを思い出した。孤独な独身男性が生きることに何の意味も見いだせず、何度も自殺を試みるがどうしても死にきれない。担ぎ込まれた病院のベッドで目を覚ますとすぐ横にポマード頭で少し太った中年男がいた。しかし、周囲の医師や看護師には見えない。病院では精神に異常があると判定を下すが、ゴーストの数がどんどん増えてくる。アロハシャツを着た元気なエロ老人、ハンカチを持っていつも泣いている主婦、周囲を走り回っているやんちゃざかりの少年ゴーストだ。
カウチで横になって観ていた私はゴルフ帰りということもあって睡魔に襲われ、知らず知らずのうちに寝入ってしまった。気がつくとすぐ横で見ていた連れ添いがクシュクシュと音を立てながら涙を流して映画に見入っていた。画面ではラスト間近のシリアスなシーンだった。ゴーストたちが誰だったのか、主人公が理解するシーンだった。

    

 私はDVDを止めて連れ添いに頼んだ。「少し戻って観てもいいかな?」「うん!」泣いていた彼女は笑顔になって立ち上がり、食事の準備をするためにキッチンに向かっていった。私は大急ぎでDVDを記憶があるシーンまで巻き戻し、再び映画を見始めた。飛んでもなく良くできた脚本だった。主演は大ヒットした「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」で、とぼけた演技を見せてくれたチョン・ジヒョン。彼の上記の3本はお薦めできる映画だ。思いっきりバタバタコメディーを見せながら最後は涙と共に予想もしないところに落とす爽快な内容は、まさしく韓国コメディーの王道だ。

  

私は朝、ベッドの中で妙なことを考えたのはあの映画が原因だったと気がついた。

そして、私の大切なものが何であるかも。優先順位の一番にくるのが何であるのかも。

「人は何を信じ、何を守ろうとしたのか」
これが長いようで短い人生を集約した言葉になると改めて思った。

 



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