GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「人を好きになる能力」

2011年01月19日 | Weblog
人を好きになる能力」という言葉を見つけ、私なりにこの言葉を考察してみました。

■「好きになる能力」http://d.hatena.ne.jp/tpandco/20090502/1241245628
赤ちゃんは生まれて3ヶ月ほどでようやく目が見えてくる。この時まだ自我が目覚めておらず、初めてお母さんという他者を目にしても、自分の中の一部だと感じている。だからお母さんが喜ぶと赤ちゃんも嬉しい。自分の一部が喜んでいることだから、嬉しいのだそうだ。赤ちゃんはお母さんを好きになることで、人を好きになるという能力を身につけた。だから人間は他者を好きになる能力がある。

■「経営者は自分のキャパ以上には会社が成長しない」という言葉があります。自社の社員であっても、この野郎!と思うときが社長にもあるものです。また社員の陰口が、社長の耳に入ることもあります。でも、そんな時にどれだけ人の良い点だけを見れる力があるかどうか。極端に言い換えれば、視点や考え方一つで全ての人を好きになる力があるかどうかではないかとも思います。社員、顧客、関係者、その全ての人の良い部分だけを見て、好きになれる人数が増えれば増えるほど、経営者としてのキャパや器が大きくなったとも言えるのではないでしょうか。商売も、所詮は人間ドラマ。単に笑顔で人に接して、謙虚な姿勢と感謝の気持ち、そして人を好きになる力が社長に備わっていれば、たいていの会社は発展するものなんです。http://compas.livedoor.biz/archives/50933342.html

■「恋に落ちる瞬間」http://shinkieigyou.sblo.jp/article/33589443.html
恋愛感情の背景にある八つの要因についてご紹介しましょう。
①相手の特性
 外見や性格、特質などが自分の基準と合致したとき。
 明るい人が好きとか、背の高いスポーツマンがいいなどの好みのこと。
②相手の行動特徴
 自分を評価してくれた、サポートしてくれたなど、
 自分と好意的な行動をとる相手に好意を感じることになる。
③自己の特性
 相手だけでなく、自分自身に自信や誇りを持っていること。
 自己卑下したり、不当に自尊心が低い人は、なかなか恋ができない。
④自己の心理状態・行動特徴
 そのときの気分や生理的状態で、恋愛感情は左右される。
 気分がよかったり、興奮している状態だと、恋をしやすい。
⑤相互的特性関係
 性格や好みなどが一致している。
 趣味や好みが同じである二人はお互いに好意を持ちやすい。
⑥相互作用
 しょっちゅう顔を会わせていたり会話をかわしたり、協力しあって何かを行うなど、
 互いに関わりあうことが多い相手とは恋に落ちやすい。
⑦社会的要因
 この年で好きな人ができないのはおかしいとか、恋人がいて当たり前の時期だとか、
 社会的な規範に合わせたい気持ちや友達に恋人がいて当たり前の時期だなど。
⑧環境的要因
 海やスキー場でのナンパが成立しやすいといった例のように、
 環境や雰囲気によって、恋愛の成立は大きく作用される。

 
 立派な医学博士や偉いコンサルタント、心理学者の言葉を読み解くと、幼い頃に人を好きになる能力を身につけ、信じる能力も育成されていくようです。小学校を卒業するまでには人は<もの心>が備わるのですが、それまでの育ち方にも大きな影響を受けるようです。幼児が救いを欲しているのにほって置かれることが多発すると、信じる能力の育成が熟成されないのではと考えます。つまり人を好きになる能力まで止まってしまうのではないでしょうか。


●私がどんな時に恋に落ちてきたかを振りかえってみました。

 私の場合をいうと、ヤクルト元監督の古田選手をあるシーンを見てあっというまにファンになりました。開幕した頃にキャッチャーフライを顔の半面を人工芝にこすり付けながらも必死にボールに食らいつき、ワンナウトを取りました。長い間プロ野球を見てきましたが、あのように自分の顔を傷つけてまでボールに食らいついた選手を見たことがなかったのです。その後の彼は正捕手になり、リーディングヒッターになり、日本で最高のキャッチャーと云われるようになり、選手仲間から信頼されて監督という野球選手の夢の地位まで掴みました。この成長ぶりを私は心から喜びました。いまもテレビの解説で言葉を聞くことがありますが、彼の野球への純粋さを見つけてファン(=恋に落ちた)になったのです。

 このように私は必ず、人の言動を観てその人のファンになります。古田が顔を固い人工芝に擦ってダイビングキャッチしながら取ったファールチップは演出ではない偶然の出来事です。こういった偶発的な行為、他人の目を意識していない自然な行為の中に、その人が持っている本質的なスタンスや野球に対する考え方がにじみ出ると考えています。

 人との接し方や自然な気配り、無償の行為、うれしいときの表情や哀しいときの表情、声の響きやトラブルの際の対処の仕方に非凡なものを見つけ、その人のファンになります。これがスタンスです。異性である前にその<人自身>の本質を見極めて好きになるのです。本質は変わらないものです。だから過去に好きになった人を嫌いになったことは一度もありません。人にはそれぞれに非凡なものがあります。それを自分なりに見極めてファンになる。そうした気持ちは相手も伝わるものです。

「ます、ファンになりなさい、さればファンになってくれるかもしれない」
これが私の恋愛哲学、いや人生哲学です。