フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

『22才の別れ』を紐解く

2017-03-29 09:27:45 | 美しく生きるという事

これは……紐解かなくてもよく理解できるだろう。

17才の頃は素敵に思えた男が、

5年も経ったら、

ボンクラで夢ばっかり追いかけてる、

いつまでたってもガキのままの、

頼りにならない奴だった。

このままでは私、食い潰される。

だから、両親の勧める見合いで、

頃合いの幸せにしてくれそうな相手を選んで、

結婚することにした。

 

ああ、だけど、あいつと別れなきゃならない。

やだなぁ。面倒だな。いつ言おうか……。

 

こうして女はボンクラと別れて、

幸せにしてくれそうな相手と結婚した。

 

それから何十年も経った今、

改めて思い返してみる。

あのボンクラとずっと付き合っていたら

今頃どうなっていたかしら。

もしかしたら今よりずっと、

幸せだったかもしれない。

惜しいことをしたかもしれない。

ちっ。

 

女は幸せにしてくれそうな相手を

選んだつもりだったんだけど、

幸せじゃないのだろうか。

 

そうかもしれない。

人は今が幸せじゃないと、

昔のことをつらつら思い返すものだから。

自分の選択が間違っていたと知らされるのは辛い。

ボンクラだった男は出世しているかもしれない。

……してないかもしれない。

 

何はともあれ昔の彼氏には、

会わない方が身のためだ。

 

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1 コメント

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そして・・・ (黒にし)
2017-03-29 17:23:00
はたしてボンクラだった男はいつまで経ってもボンクラのままだったのであった(笑)

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