高齢者の暮らし、あれこれ

親の介護が一段落し、介護予備軍の夫との日々

兄家族との関係

2021-03-16 08:51:00 | 日記
今の言葉で『シングルマザー』で、
兄と私を育てた、母。
大正生まれの母は、
長男第一。

いずれは、
長男に面倒を見てもらうことを夢見つつ、
重荷になることも自制し、
一人暮らしを続けた、強い母。 

そんな母の “思いやり” を受け止め、
盆暮れも帰省せず、
“マスオさん” になった、兄。

ミソッカスだった私は(と、ひがんでいるのかもしれないが)、
母に気を引こうと “いい子” で過ごした。 

“いい子” の妹は、
兄の “親不孝” を許せない。
兄嫁にも、いい気がしない。 

私は、「兄は頼りにならない」と見限っていた。 
が、
母はやはり “長男が一番” で、
墓参りも来ず、
様子伺いの電話もよこさぬ兄を、悪く言わなかった。 

そんな母を思いやって、
私も、兄や兄嫁の文句は言わないようにした。 

私が “単身赴任” で母の介護が始まっても、
顔を見せなかった、兄。
その後、母の様子を知らせついでに、見舞いを要請。
やっと帰省した兄を、
母は、大喜びで迎えた。  
「仕事が忙しいのに、ありがとね〜」

兄嫁は一切顔を出さなかった。
いつもの事と、苛立つ気をなだめた。

そんな中、
姪っ子が見舞いにやってきた。  
帰りしな、
「なんか・・うちだけがおばあちゃんのことを・・・」 
と言い出した。

あ〜、この子は、
「おばさん一家だけに介護の負担をかけている」
と、十分気にしてくれている。

こんないい子に育てたのは、義姉である。
兄を愛し、
気が合わない姑や小姑だが、
娘たちには、婚家の文句を言ってこなかったのだろう。 

そう思ったら、
兄夫婦に対する “恨みつらみ” も薄れた。 
母に関しては、
『私がしたいから、した』
それだけである。

娘に言われたことも、心に残った。
「お母さんがあれだけしゃしゃり出ちゃ、おばちゃんの出る幕ないよね。」
ごもっとも。  

    



コメント (2)
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