パラレル 2025-02-20 | 物語 (電車で読める程度) 俺、ほんまは今日最後の卒業旅行やってん。行きたかった。俺、ほんまは今日運動会でるはずやってん。ぜったい一番になれたのに。そんな言葉が重なった気がした。目付きの悪くなった彼はどうしてか、ようやく華開いてきた笑顔が閉じてしまった。苛立ったような顔つきは理解出来ないことを必死に内側へと押し込めているようだった。そうだ。なぁ聞いてに、身震いした。だからせめて固い床のうえで腰を下ろさなくていいように、今はただただここにいることを労ったのだった。【おわり】