リョービの電子式芝刈り機LM-2310、3年ほど手入れもせずに使いっぱなしにしていた。 結構便利に使える。
下の写真は、回転刃と固定刃の間隔を調整するボルトを回しているところ。
ところがボルトが錆びついて下のネジ穴に癒着してしまっていた。 簡単にはボルトは回らなくなっていた。
とにかく力を入れて回して、少しづつ少しづつ緩めていったところ、こんなんなりました。
ネジ穴はアルミ製らしく、アルミの断片がくっついてきた。 ネジ穴は崩れて恐らくバカになっているだろう。
ということで分解してみた。
回転刃をホールドしているベアリングホルダーという部品に、その穴は切ってあった。 (下の写真)
この穴なら、今と反対側にドリル穴を空け、タップを切ればDIYで再生可能だ。 幸い、釣竿作りで使っているドリルもタップも持っている。
ところが・・・下の写真のように、ベアリングも錆びついていてアルミ製のホルダーに固着している。 CRC56を吹き付け、金槌で叩いたが・・・外れない。
仕方がないのでリョービの営業所に電話してみた。 す・る・と・・・
営業所の女性が、「その部品なら、取り寄せ可能ですよ」と、親切に教えてくれた。
な~んや、部品も取り寄せ可能なのか・・・と一安心した。 が、メーカーでは直販はしないので、ホームセンターに取り寄せを依頼すれば買えます、ということだった。 ケーヨーでは断られるかもしれないけれど、ビバホームなら大丈夫です、という知識も教えてくれた。
早速ビバホームへ ビバビバ…ベアリングホルダー、ベアリング、ベアリング用ワッシャーが2セットで3K¥弱。 ついでに、ステンのボルトを買った。 錆びないようにボルトの方も取り換えるつもりだ。
ところがところが・・・外した元のボルトをよ~く見て見ると、ピッチ(ネジ山と山の間隔)が0.8(0.75かも)㎜ではないかっか。 一般に売られているM6ボルトのピッチは1.0㎜が殆どだ。 買ったステンのボルトもピッチ1.0㎜だ。
整理しておくと、
ベアリングホルダーを芝刈り機に固定するためのボルト=
M6 キャップボルト 全ネジ 30㎜長 ピッチ1.0㎜ という規格
固定刃をベアリングホルダー上で調節するためのボルト=
M6 キャップボルト 半ネジ 45㎜長 ピッチ0.8(か0.75)㎜ (細目) という規格
多分・・・調節ネジだからピッチは短い方が微調整ができる、と設計者は考えたのかもしれんが・・・錆びた時にはくっつきやすいんだよな~
これは問題をかもしだすよな~・・・
気が付いた時点で、0.8㎜ピッチのキャップボルトを探しまくったが、ネット上の一般販売では見つけることができなかった。
もちろん、リョービからそのボルトを取り寄せれば良いのであるが・・・そいつは、いつかは錆びてしまうスチール製なのだ。 ステンレス製のが欲しいのだ。 スチールなら元のネジを使うワイ。
結局、ミスミのHPで、全ネジの0.75㎜ピッチの45㎜長というM6キャップボルトを見つけたのでこれを注文した。 半ネジと違い、全ネジでは上部が少し細身になるのが気にはなるが・・・
最悪は、新しいベアリングホルダーに、ピッチ1.0㎜の穴を自分でタップするか・・・
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ビバホームでの取り寄せには約1週間から10日とのこと。
リョービの女性社員、親切だった。 部品展開表と部品番号を6ページ分Faxしてくれたので、どの部分が壊れても部品の取り寄せが可能だということが分かった。
ネットでは大きな塊部品しか売っていないので、これはリョービユーザーにとっては朗報だと思うよ。
用語の説明:
キャップボルト: 頭に6角形の穴が空いていて6角レンチで回すタイプのボルト
全ネジ: ボルト全長にネジが切ってある
半ネジ: ボルトの上部は丸棒のままで下部だけにネジが切ってある
細目: ピッチが小さいもの
ピッチ: ネジ山の間隔
Mx: ボルトの太さの規格 M6は太さ約6㎜のネジということになる
タップ: 下穴を空けた後、穴に雌ネジを切ること、または、その工具
ダイス(参考): 丸棒に雄ネジを切ること、または、その工具
私もこのネジを探しています。