とうとう世界1になった富岳・・・2位じゃ駄目だったんでしょうか?
今さかんに紹介されている、新型コロナの飛沫シミュレーション。
4人席で会話をした場合、向かい側よりも隣の方が多くの飛沫を受ける・・・という結論。
ラーメン屋のおやじが、そんなの当り前じゃないの? と言ったとか。
ワシのような素人(実はコンピュータ界に20年以上)でも、世界1の演算装置を使って何故このようなシミュレーションをしたのか? という疑問が残る。
あまりにも次元が低い。 唾液の飛散実験をするだけでも分かること。
シミュレーションの前提がおかしい。
1つの小さなテーブルに、計4人が2人づつ向かい合って座っておしゃべりをする。
政府も東京都も、ソーシャルディスタンスということを言っている社会である。
飲食店はそれから除外したのか? 会議室での議論はそれから除外したのか?
そもそも規範に違反している前提のシミュレーションを、世界1の演算装置を使ってする必要があるのか、という疑問が残る。
やってほしいシミュレーションはいっぱいある、と思うよ。
・人ひとり当たりの呼気吸気の量を一定と前提する。
・ある空間、電車でも会議室でもイベント会場でも寄席でも映画館でも・・・の総空気量
・その空間に一定量の新型コロナウィルスかが存在するとする
・ある空間にXX人の人が居て標準的な呼吸をしているとする。
・新型コロナウィルスが人の体内(呼吸器)に入り込む確率は? 感染する確率は?
・大きなイベント会場や、野球場や、サッカー場で、XXX人の観衆が大声で楽しんだり、騒いだり、応援したり、飛んだり跳ねたり、した場合、中にXX人くらいの感染者が居たとしたら、ウィルスを吸い込む人の確率は? 感染する人の確率は?
・そういった諸空間がどの程度換気されていれば感染が防げるのか? 1分間に100%の換気が必要なのか、10%程度でも良いのか?
一人の呼吸の量と、空間の大きさ、との関係、換気をした場合の結果への寄与の仕方、などから、寄席に入れても良い人数だとか、サッカー場、野球場に入れても良い観客数だとか、イベントをする場合の空間の広さの基準だとか、映画館では空間1に対してX人の観客を入れて良いだとか・・・感染をしないための換気の基準だとか・・・
そんなことに使ってほしいな・・・富岳は
世界1の演算処理装置なんだから、世界1の研究テーマのために使ってほしい。
飛沫の飛散は富岳でなくともラーメン屋のおやじにきけば分かる話だったね。