Max爺のひとり言

日々の記録

いよいよ IAKO~

2019年04月20日 | Proa IAKO

アイデアがまとまったので、いよいよIAKO作りを開始する・・・

どんなIAKOかというと・・・下の写真、Proa(船)本体とAMA(浮き)をつないでいる棒のことをIAKOという。
このIAKOは先端1m位が下向いて彎曲し、AMAのストラット(板)の穴に入れてラッシング(紐で固定)する方式なのだ。 

 

出来上がりは、こんな感じ

図面は、こんな感じ

 

図面では、1㎝厚くらいの板を曲げながらラミネート(張り合わせる)ことでカーブの部分を作るように指示されているんだが・・・5~6枚の板を張り合わせて5~6cmの厚みにする。

ところが、5枚の板を張り合わせるためには多量の糊、Epoxyが要る。 Epoxyは安くない・・・だから・・・2㎝厚の板を2枚と細引きの2㎝板を曲げて張り合わせよう・・・と考えた。  けちんぼ・・・

中空の棒で断面がロの字になるように、曲げながら張り合わせるのだ。

曲げるのはこれだ、1x4のSPF、節だらけだけど・・・

 

板の曲げ加工についてネットで調べた。  蒸気で熱してから曲げれば2㎝厚の板はきれいに曲がることがわかった。 ただし型とプレスが要るみたいなんだけど・・・曲げ台で締めあげれば曲がるんと違うか?・・・ということで・・・曲げ台を作る。

曲げ見本は図面から作ってある。

曲げ見本を2x6の板に写しとり、随所にブロックを固定する。

曲げ見本を2x6板に移す

ブロックを2x6上に固定

ブロックは65mm長のコーススレッドで2x6に固定した。  ブロックの高さが90mmあるので、形を凹型に整形し、へこんだところにコーススレッドを打ち込むようにした。

この曲げ台は2枚の板を両側から挟み付けて曲げる方式にするための物。  図面のように片側だけを曲げる場合、ブロックの強度が問題になる。  コーススレッド1本では圧力で簡単に動いてしまいそうな気がしたので、両側から2枚でブロックを挟むようにした。  そうすればブロックには両側からの圧力が均等にかかるので、動きずらいだろうと・・・    ラチェット式の紐があると便利かな・・・

両端のブロックは逆に内側から外側に力がかかるので、ちょっと心配ではあるが・・・動くようならコーススレッドを2本にすればいいだろう・・・

曲げ加工には、キッチン用品を使う。

・キッチンタオル
・アルミフォイル
・アイロン

板にキッチンタオルを巻き、水をたっぷり含ませる。
その上をアルミフォイルで巻く
アルミフォイルの上からアイロンで押さえつけ、木が柔らかくなるまで蒸気で蒸しあげる。 (厚み1mmあたり1分加熱、1か所1分))

そして曲げる
そして固まるまで待つ

この方法で、3㎝厚の硬いさくら材を曲げている動画を見たもんだから・・・ただし、曲げにはプレスを使っていた・・・そこだけが心配・・・

ワシの場合は、プレスの代わりにロープかラチェット締め具を使おうと思っている。  

Proa本体のガンネルを曲げた記事を思い起こしてほしい。  先端をロープで縛り上げ、バルクヘッドを挟んで徐々に反対側を締めあげていき、曲がったところで釘で固定したのだった。  この時は木は蒸しあげてはいなかったが曲がることは曲がった。  カーブのところで折れたものもあったが折れないもののみ採用した。

これと全く同じ原理で曲げようってことなんだが・・・板の幅が6㎝と広くなるので、かなりの力は要ることになる。  が、板の長さは180㎝あるので、端っこの方を締めあげればテコの原理で結構な力にはなるだろう、と踏んでいる。

木を曲げる方法には他にも、ハーフソーカットという方法もある。  これは、曲げようとする部分の内側に木の厚みの半分程度の切り込みを等間隔に入れて曲げる、という方法。  曲げわっぱの曲げなどに多く使われている。  また、幅の細い板を張り合わせるウッドプランキングで船体を作る場合にも、板を幅方向に曲げたい場合もハーフソーカット法を使う。

ワシのProa先端の底のチャインや、AMAの先端部のカーブもこの方法で小角材を曲げている。  半分カットするわけだから強度は当然落ちる。  強度を補足するためには、カットした切れ目にEpoxyなどをきちんと詰めて強接着する。  あるいは、カーブの内側に曲がる板材をEpoxyなどで強接着する、などの方法がある。 

今回のIAKOはハーフソーカットはせずに板を曲げ、かつ、内側に、やはり曲げた角材を張り合わせるので、曲げ部分の強度は1x4板2.5枚分の強度は保てると思われる。

IAKOの曲げは次回報告する予定・・・

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