今朝、眼の縁がかゆいのでメバチコとか物貰いにでもなったかと思って、サイドボードの上に立てかけてある女房の鏡を覗き込んだんだ。 朝の6時半ころだった。 目の縁を見るために瞼をめくってちょいと覗き込んだところ・・・
突然、鏡の中の景色がぐるっと回転し、鼻をサイドボードの角に嫌と言うほど強く打ちつけたのは覚えている。 そのとき、体もぐらっと揺れていたので、大声で「これは地震か~?」と叫んだのも覚えている。
引き続き、体がよろめき、視界に入ったサイドボードがワシの上に倒れ掛かってくる。 更に、サイドボードの後ろの壁がサイドボードと共にワシの方に倒れ掛かってくるように見えた(思えた)。 しばらくサイドボードにつかまって揺れに耐えていたように思うが、そのままサイドボードの下に敷かれるような形で床に手をついて倒れた。 そのとき、女房は大丈夫だろうか?、という思慮が働き知らせようと、大声で「地震だ~」、「地震だ~」と叫んでいた。 倒れた時から後の意識としては、冷たい板張りの床に横顔を付け、ただ眼を開けていたように思う。 頭の中は空っぽだった。 なにも考えられなかった。 結局は地震ではなかった。
ワシが突然倒れたのだった。 あたかもマリオネットの糸がプッツンと切れたような感じで倒れこんだ。
しばらくしたら女房が来てくれ、どうしたの?、大丈夫?、といって、毛布、枕、敷き布団を順に持ってきてくれて、倒れた場所にそのまま頭を動かさないように寝かしてくれた。 しばらくその場で横になって安静にしていた。
その間、医者に行こう、救急車にするかタクシーで行けるか、病院はどこにするか、などの会話をした覚えがある。 いつもの甘いレモンティーも寝たままストローで飲ましてもらった。 はじめは脳梗塞を疑ったが、女房もわしも、そうでないことが分かって大いに安心した。
横になっている限りは特にめまいもふらつきも感じなかったが、起き上がろうと頭を上げようとするとめまいがして頭痛がする感じだった。 更に何時間か横になってから、四つん這いになって体を起こしたら、めまいはしなかったので、起き上がり、いつものカウチに移動して横になった。 その時点で昼になっていたので昼飯となった。 その後はそれまでと同じように普通の生活にもどった。
ワシには、「閃輝暗点」という症状が良く起こる。 偏頭痛と関連しているようだ。 いつもはチョコレートを食べたり、眼を酷使したりした後に、小さなギザギザが見え始め、次第に大きくなり、歯車のような大きさになり、1時間くらいで自然に消える。 面白いのは、いつもギザギザな模様になることである。 そして右後頭部付近に鈍痛のような重苦しさが残っていた。 視神経と脳血管が作用して脳にそのような模様が映るのだそうだ。
脳に映っているので目を閉じても見えるのである。
今回は、昨晩寝ながら「トロイダルコア活用百科」という難解な無線関係の本を1時間ほど読んでいたので目も頭も疲れたのだと思う。
閃輝暗点とは:
最初は 次第に
今回も、就寝中、起き上がってからも、右後頭部に重苦しさがあったので、偏頭痛とも関係があるのかもしれない。
起き上がってからネットで調べたところによると、めまい、立ち眩み、失神、などには色々な原因と症状があるみたいで、当初心配した脳梗塞の系統ではないようで少し安心した。 倒れても、ちゃんと喋れていたので・・・
「血管迷走神経反射性失神 」という説明が割とピンときました。 脳に流れるべき電気が流れなくなり、一時的に脳が働かなくなる、症状らしい。 そして、次のようなことも書いてあったので、今回は救急車で病院に行くことも無しでいい、という判断になりました。 そりゃあ、悪いところは調べておいた方がよいことはいのですが、こんな体調で丸一日病院で検査であっちこっちに動くことを考えると、家にいる方が良い、ということになりました。
「また眼球を強く圧迫したときも迷走神経反射が起こり失神することがあります。」とありましたので、今朝の自分の行動に符合するようにも思えました。
しばらく安静です。